伊東純也がピンポイントクロスで先制点アシストもS・ランスはドローで4戦未勝利…中村敬斗は途中出場【リーグ・アン】

[写真:Getty Images]

リーグ・アン第22節、スタッド・ランスvsRCランスが18日にスタッド・オーギュスト・ドローヌで行われ、1-1のドローに終わった。なお、スタッド・ランスのMF伊東純也は88分までプレー、FW中村敬斗は71分からプレーした。

前節、下位に沈むロリアン相手に痛恨の敗戦を喫した9位のスタッド・ランスは、6位のRCランスとのホームゲームで連敗ストップを狙った。この一戦では伊東が引き続き先発も、中村はベンチスタートとなった。
[3-4-3]のRCランスに対して、この日のスタッド・ランスは前節の[4-3-3]から伊東とディアキテを2トップに配した[3-5-2]の布陣でスタート。前から圧力をかけるアグレッシブな形で相手のビルドアップに制限をかけていく。

以降は決定機まで持ち込めないものの、ボール保持と強度の高い切り替えによって主導権を握り続けるランス。すると、前半終盤に日本代表が先制点を演出する。41分、自陣からの見事な繋ぎから相手陣内右サイドでムネツィからパスを受けた伊東が縦に運びながら中の状況を冷静に見極めてピンポイントのグラウンダークロスを供給。これに味方とのクロスの動きでニアに走り込んだディアキテがワンタッチで流し込んだ。

伊東の今季5アシスト目で先手を奪ったスタッド・ランスだったが、前半アディショナルタイムに一瞬の隙を突かれて右サイドのフランコフスキに絶妙なアーリークロスを入れられると、ゴール前でフリーのサイードに頭で叩き込まれた。

良いパフォーマンスを見せながらも1-1のイーブンで試合を折り返したホームチーム。後半も同様のアグレッシブな姿勢で入ったが、ハーフタイムで修正を施したRCランスに押し返されてやや劣勢の時間が続く。

後半半ばにかけて一進一退の攻防が続くなか、66分には伊東が中央の密集を抜く絶妙なスルーパスをディアキテに供給。これで完璧に背後へ抜け出したディアキテだったが、GKとの一対一で放ったシュートは枠の右に外れた。

その後、RCランスがビッグチャンスを逃すなど緊迫した攻防が続くと、70分付近で両ベンチが積極的に交代カードを切っていく。スタッド・ランスは71分にカドラ、ディアキテを下げて中村、リシャルドソンを同時投入した。

互いに選手交代は行ったものの、消耗戦色濃い展開となった後半終盤の攻防では伊東や中村もサイドからのクロスでチャンスを演出しようとするが、なかなかフィニッシュまで繋がらない。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、スタッド・ランスは連敗こそストップしたものの、これで4試合未勝利となった。

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