隣県の意地がぶつかる「北陸ダービー」の前哨戦。カターレ富山とツエーゲン金沢が対戦した北國新聞・富山新聞スペシャルマッチで、カターレサポーターはゴールラッシュに沸いた。「けんかする程仲が良いの精神で北陸を盛り上げたい」「絶対に負けられん」。サポーターはライバル心をたぎらせ、リーグ戦で激突する「本番」へ気持ちを高めた。
ゴール裏には熱烈なサポーター約300人が集まり、「カターレ、とやまっ」の大合唱を響かせた。選手との距離の近さに応援のボルテージも高まり、山口しのぶさん（49）＝魚津市＝は「臨場感と迫力がすごい。北陸にこんなスタジアムができたのはうれしい」とリーグ開幕後のダービーを心待ちにした。
後半早々に得点を決めた松本孝平選手は、ゴールパフォーマンスで喜びを爆発。観客席とピッチとの距離が近く、すぐさまゴール裏に駆け付けてサポーターとハイタッチした。「みんなと喜び合いたくて。気持ち良かった」と破顔した。
「サポーターもあおりあおられでやっていく」。南賢志さん（54）＝富山市＝は対抗心を刺激するダービーを歓迎。「リーグ戦ではもっとバチバチやっていく。一緒に北陸のサッカーを盛り上げたい」と両チームの切磋琢磨を願った。
家族3人で訪れた松村直樹さん（34）＝富山市＝は、J2復帰に向け「ダービーではぶっちぎりで富山が勝ちますが、富山、金沢の2チーム同時昇格が理想だ」と楽しそうに話した。
臨場感あふれるサッカー専用スタジアムに、富山のサポーターから「うらやましい」「富山にも早く造って」との声が上がった。竹内茜さん（45）＝富山市＝は「選手の表情までしっかりと見られて、めっちゃ良いスタジアム」と富山での早期建設を夢見た。
