谷川岳登山指導センターが開所 遭難事故防止への決意新たに 群馬・みなかみ町

 冬期閉鎖していた群馬県谷川岳登山指導センターの開所式が18日、みなかみ町湯桧曽の同センターで開かれた。センターに勤務する登山指導員や、沼田署谷川岳山岳警備隊員らが、遭難事故防止に向けて決意を新たにした。

 開所式では藤田一幸所長から、指導員4人に装備品のザイルやピッケルが渡された=写真。同センターは11月末まで、登山届の受理や登山者への指導、登山道の整備などを行う。指導員が遭難者の救助も担う。谷川連峰での昨年の遭難事故発生件数は前年比3件増の29件だった。

 和歌山明主任登山指導員は、今季の積雪量が少ないことから「時季外れの雪崩や、雪の薄い場所は踏み抜きなどの危険がある。ルート選定に注意して」と呼びかけた。

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