『少女A』作詞家・売野雅勇氏「40代後半から体重が増え始めて」自作のちりめんじゃこ丼は野菜たっぷり【“Over70” リーダーの「一日3食」】

70歳を越えて、毎日ナッツや生姜を食べるようになった

各界を引っ張る “Over70” リーダーたちの「力の源」を徹底取材。さぞ豪勢なものを食べているかと思いきや――。2024年1月下旬~2月上旬の「特別ではない一日」の食事を、“誇張ゼロ” で撮影してもらった!

「急に体重が増え始めたのは、40代後半でした。友人にすすめられて玄米食を試してみたら、体重が落ちたんです」

そう語る作詞家の売野雅勇氏(72)は、以来スローフード生活を続ける。一日は、ナッツとフルーツの朝食から始まる。

「アーモンドとクルミとドライフルーツは、きな粉とヨーグルトをかけて食べます。昼食は、ホワイトマッシュルームとエノキと椎茸のリゾットを、圧力鍋で作りました」

以前は、ホテルで徹夜で作詞をすることもあったが、今は午後7時半には夕食を取るようにしている。

「この日のメインのちりめんじゃこ丼は、ご飯の上に生ゴマと炒りゴマとチアシードを敷き、ここに塩をかけます。そして、一面にじゃこを敷きつめ、その上に胡麻油をたっぷりとかけます。

さらにこの上に、大葉、パセリ、茗荷、ピーマン、ディルで全体を覆い、最後に生姜汁と、すり下ろした生姜を添えます」

70歳を越えてファッション誌に登場するのも納得の、心身を豊かにする食生活だ。

売野氏の食事について、管理栄養士・水流琴音(つる・ことね)氏がこうアドバイスする。

「朝食は特にたんぱく質が不足しがちですので、ヨーグルトにきな粉をプラスされている点など、全体的に非常にいい食事ですね。

一点だけ、要注意なのが胡麻油です。一般的な胡麻油に含まれる脂肪酸の約45%が『リノール酸』です。リノール酸は体内で作り出せず、摂取が必要な必須脂肪酸です。動脈硬化の予防などの効果がありますが、取りすぎると体の炎症を促進させてしまうんです」

売野雅勇
作詞家 1951年生まれ 栃木県出身 1981年以来、『涙のリクエスト』『少女A』『2億4千万の瞳』『め組のひと』など大ヒット曲を手掛けてきた。2023年7月、作詞活動40周年コンサートが東京国際フォーラムでおこなわれ、藤井フミヤなど多くのアーティストが出演した

取材/文・吉澤恵理

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