“途中出場組”が躍動も…退場者出したミラン、モンツァに競り負け10試合ぶりの黒星

セリエA第25節が18日に行われ、モンツァとミランが対戦した。

リーグ戦では昨年12月中旬のモンツァ戦以来9試合負けなしと絶好調を維持しているミラン。その間の成績は7勝2分となっており、現在は2位ユヴェントスとわずか「2」ポイント差の3位につけている。3連勝を目指す今節は無敗記録がスタートした時の対戦相手でもあるモンツァと激突。2位浮上を目指す一戦でステファノ・ピオリ監督はサムエル・チュクウェゼやルカ・ヨヴィッチ、イスマエル・ベナセルらを順当にスタメン起用している。

試合はミランが序盤からチャンスを作る。2分、テオ・エルナンデスのFKからヨヴィッチがヘディングシュートを放つもGKの正面へ。5分にはチェクウェゼが切れ味鋭いドリブルでボックス内右へ侵入すると、クロスのこぼれ球を拾ったベナセルが後方へ落とし、最後はT・エルナンデスが左足を振り抜いたが、ディフレクションしたボールは枠の左へ外れた。

ミランはその後も試合を優位に進めるが、モンツァのコンパクトな守備を前になかなか良い形でシュートに持ち込めず。集中した試合運びを見せていたモンツァは31分にチャンス。バレンティン・カルボーニのアーリークロスにミラン・ジュリッチが頭で合わせたが、シュートは惜しくも右ポストをかすめた。44分にはダニー・モタが敵陣ボックス内でマリック・チャウに倒されモンツァがPKを獲得。これをマッテオ・ペッシーナが沈めて先制に成功した。

45+4分、ミランはヤシン・アドリのアーリークロスをルベン・ロフタス・チークが頭で落とし、ヨヴィッチがジャンピングボレーを放つもDFがブロック。こぼれ球に詰めたT・エルナンデスのシュートも枠を外れた。すると45+6分、ボックス手前でアンドレア・コルパニからのパスを受けたモタが右足でシュート。わずかにディフレクトしたボールがゴール右隅に吸い込まれ、モンツァがリードを広げた。

流れを変えたいミランは後半開始と同時に3枚替えを敢行。クリスティアン・プリシッチ、ラファエル・レオン、タイアニ・ラインデルスを投入し状況の高いを図る。しかし50分、ヨヴィッチがボールとは関係のないところで相手DFを押し倒すと、VARの結果レッドカードが提示され、数的不利での戦いを余儀なくされることとなった。苦しい状況の中、54分には早くも4人目の選手交代を行い、オリヴィエ・ジルーを投入する。

すると64分、アレッサンドロ・フロレンツィが右からクロスを上げると、ニアサイドに走り込んだプリシッチが頭で流し、最後はジルーが滑り込みながらゴールに押し込んだ。10人のミランが1点差に詰め寄る。その後も主導権を握り続けると、87分にはボックス内右でボールを収めたプリシッチが一瞬の加速でDFを振り切り左足を一閃。強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さり、土壇場で試合を振り出しに戻した。

しかしモンツァもすぐさま反撃。90分、ボックス手前でボールを収めた途中出場のウォーレン・ボンドが狙い澄ましたシュートをゴール右上隅に沈め、再び勝ち越しに成功。90+5分にはカウンターからこちらも途中出場のロレンツォ・コロンボがネットを揺らし決定的な4点目を奪った。試合はこのまま4-2で終了し、ミランはリーグ戦10試合ぶりの黒星を喫した。次節、モンツァは24日にアウェイでサレルニターナと、ミランは翌25日にホームでアタランタと対戦する。

【スコア】
モンツァ 4-2 ミラン

【得点者】
1-0 45分 マッテオ・ペッシーナ(PK/モンツァ)
2-0 45+6分 ダニー・モタ(モンツァ)
2-1 64分 オリヴィエ・ジルー(ミラン)
2-2 87分 クリスティアン・プリシッチ(ミラン)
3-2 90分 ウォーレン・ボンド(モンツァ)
4-2 90+5分 ロレンツォ・コロンボ(モンツァ)

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