大学デビューを目指して気合十分! しかし、方法を間違えてしまうと、思わぬ方向へ進んでしまいます。今回は私の友人A子から聞いた、大学時代に「おしゃれ」を取り違えて大失敗した話を紹介します。
垢抜けたい! 気合十分のA子
田舎育ちのA子は、大学に入ってから垢抜けようと気合十分でした。しかし、学業が思った以上に忙しく、ファッション雑誌を読んだり、流行の服装を調べたりする時間がなく……。とりあえず、かわいい子の服装を真似ておけばなんとかなる! という安易な考えに至りました。
かわいい子を真似しておけば垢ぬけられる!?
A子が目をつけたのは、同じ学科にいる美人でかわいいと有名なB子。B子とは授業がかぶることも多くたまに話したりする程度の仲でしたが、A子はいつもおしゃれなB子にひそかに憧れていました。
A子はふくよかな体型で、スレンダーなB子とは体型が大きく違ったのですが、同じような服を着ておけばおしゃれに見えるだろうと思ったのです。
同じ服を買ってみたものの……
たまたま学食で、B子がほかの友人と洋服の話で盛り上がっているのを発見。近くで聞き耳を立てていると、運よくB子の好きな洋服ブランドの情報を入手することに成功!
「善は急げ」ということでA子はその日の授業終わりに、早速1人で買い物に行きました。店員さんにおすすめされるがまま、新作のトップスを購入。B子の好きそうな淡い色合いのものです。また、以前B子が着ていたスカートの色違いも購入しました。
まさか……同じ日に着てしまった!?
かわいいB子の好きなブランドの服を着ただけで、なんだか自分も「おしゃれ」になった気分がしたA子。気合を入れて、新作のトップスを大学に着ていきました。
するとあろうことか、同じ日にB子が全く同じトップスを着ていたのです……!
トップスはタートルネックだったのですが、同じ服でも首の長いA子と首の短いB子では全く見え方が違っていたようで、友人に「うーん、タートルは似合わないかも」と言われ恥ずかしくなってしまいました。友人から「この間着てたVネックの服、すっきり見えて似合ってたと思うよ」と言われ、A子は悟りました。人を真似するだけではダメで「自分の体型に合った服を選別して着る方がおしゃれなのだ」と。
B子とトップスが被り恥ずかしかったものの、本当に自分に似合う洋服を探すきっかけにもなったとのこと。大学時代から20年近くたった今、A子は自分なりにおしゃれを楽しみながら、周りから見てもキラキラ輝く女性に成長しています!
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K