ロレックス プリンス Ref.1490「今を楽しむアンティーク」【今週の逸本 Vol.238】

フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回はアンティークロレックスから、今風に使いやすくカスタマイズされた『プリンス』をご紹介しよう。

ROLEX
世界でもっともポピュラーな腕時計ブランド・ROLEX(ロレックス)。高級時計の代名詞といっても過言ではないが、その歴史は1905年の創業から100年余りと意外と短い。その間の偉業は数知れないが、高い防水性を実現した「オイスターケース」、自動巻ローター「パーペチュアル」の技術は、新興ブランドであったROLEXを不動の地位に押し上げた。

ロレックス黎明期の1本

1905年の創業からわずか20数年で防水・防塵仕様のオイスターケースを発明。さらに数年後には、ローターが360度回転しゼンマイを巻き上げる自動巻き機構・パーペチュアルの開発など、数々の偉業を成し遂げてきたロレックス。

1930年代はまさに生まれたばかりのロレックスが未来に向け羽ばたいた時代であり、ロレックスの黎明期といえる。

今回ご紹介する時計は、そんなロレックス黎明期に製造された1本。アンティークとして90年近く時を刻み続ける『プリンス』だ。

プリンス

プリンスシリーズは過去にもいくつか紹介したことがある。デザインは共通しており、上下がフレア状に広がる「ブランガードケース」を採用しているのが特徴だ。

▶︎▶︎過去に紹介したプリンスはこちら→ プリンス ドーファン プリンス ブランガードケース

インデックスにはアラビア数字を採用。文字盤中央には5目盛ずつの線が入れられた八角形が描かれ、それ以外の部分にはまるで建築彫刻のようなデザインが施されている。

6時位置にはスモールセコンドを配置。文字盤に対してサイズは大きめになっており、視認性もとても良い。

これら文字盤はリダン(文字盤の修復)されているため、アンティーク品ながらとても綺麗な状態だ。

ケースサイドにはステップが設けられ、その延長線上がそのままラグになるようにデザインされている。

前面から見ると直線的なケースに見えるが、横から見るとサイドステップが美しくカーブしているのが見てとれる。

当時のままであれば、ストラップ装着部分ははめ殺しになっているはずなのだが、本個体はバネ棒仕様へとカスタムされている。アンティーク品ながら、現代の時計と同じように使えるのは嬉しいところ。

アンティークとして飾るのではなく、現役の腕時計として時を刻み続けるため、そして所有者が時計ライフを楽しむために手が加えられた1本。あなたの時計ライフをぜひ本モデルで彩っていただきたい。

ROLEX
プリンス Ref.1490
品番:1490
素材:K18イエローゴールド
サイズ:縦43㎜×横24㎜
防水:-
ムーブメント:手巻き
文字盤:シャンパン
販売価格:980,000円(税込)
※アンティーク(1930年代)
【付属品】
なし
※価格は2024年2月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

本個体は文字盤のリダンやカスタマイズが施されているため、オリジナル状態と比べるとかなりお買い得価格になっています。

記事中でご紹介しているとおり、ストラップ部分は今風にカスタムされているため、ブレスレットを装着することも可能です。アンティークの味わいを堪能しながら、時計としてしっかり活用したい! そんなニーズに応える1本になっています。

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