「自然にお金がたまる人」の習慣をご紹介します。後編です。
2・「無料」には、特別な効用があるということを意識する
何も「特売に行くな」というわけではありません。商品が通常の取引価格より安いって、魅力的ですよね。
人は安いものに、その値引き分以上の価値を感じます。
例えば、1,000円のチョコレートが800円になっているのを見つけるより、100円のチョコが無料になっているのを見つけるほうが、興奮しませんか。前者は200円引き、後者は100円引きです。でも、後者のほうが嬉しく感じる。無料には、とてつもない価値があります。
無料とまではいかなくとも、著しく値引きされた商品を購入できれば、あなたの満足度は高まり、ストレスが軽減されるでしょう。そのためには、多少長距離を移動しても良いかもしれません。しかし、少々の値引きであなたの貴重な時間を消費するのは絶対にやってはいけません。
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3・「駅の向こう側のドラッグストア」には行かない
今、あなたがいるスーパーではトイレットペーパーが400円で売っています。でも、駅の向こう側のドラッグストアでは200円です。この後、駅の向こう側に行く予定はありません。あなたならどうしますか。シングルかダブルか迷いながら、駅を越えますか。
トイレットペーパーの価格差は200円です。あなたの時給が2,000円なら200円は6分の労働で稼ぐことができます。駅の向こうのドラッグストアが往復6分以内なら買いに行っても良いでしょう。
時間とお金は等価です。
6分以上かかるのに買いに行くのは、自分の財布からお金を捨てながら歩いているのと同義です。
▶腰を曲げて手を伸ばすと、お金は貯まらない
4・腰を曲げて手を伸ばすと、お金は貯まらない
お金の価値は、その人によって異なります。これを“お金の相対的価値”といいます。1,000円を交通費として渡したら、芸人は大喜びですが、パパ活している女の子は悪態をつきます。
昔、代官山の2畳の家に住んでいたとき、「どうして住んでいるんですか?」とよく聞かれていました。ぼくの答えは「治安がいいからです」。合わせて治安の良いエピソードも紹介していました。それは「今日家を出たときに、1週間前に落ちてた500円玉が、まだ落ちていた」というものです。
代官山の住人にとって、500円は膝を曲げて手を伸ばすことより価値が低いわけです(警察に届けるのも面倒だし)。
安売りや移動時間も同じです。時給が低い人にとっては有効ですが、こちらの読者のような仕事ができる女性には無用の節約です。
わざわざ、遠くのドラッグストアに腰を曲げて手の伸ばす必要はありません。そんなことをするくらいなら、残業をしたり、夕飯のおかずを一品多くしたり、子供の雑巾を縫ったり、趣味のミシンに精を出したりするほうがよっぽど有意義です。
お金と時間を使うときは、常にリターンとの比較をするとお金が貯まりやすくなります。
本記事は2020年2月初出の記事に2023年8月加筆修正を行いました