ロがパレスチナ諸派の会合仲介、自治政府「ハマスと関与する用意」

John Irish

[ミュンヘン 18日 ロイター] - パレスチナ自治政府のシュタイエ首相は18日、ロシアがパレスチナの諸派を招待し、今月26日にモスクワで会合を開くと明らかにした。その上で、自治政府はイスラム組織ハマスに関与する用意があると表明した。

ドイツで開催された「ミュンヘン安全保障会議」に出席した首相は、ハマスが「われわれと妥協点を見いだす準備ができているかどうか」が分かることになるとし、「われわれは関与する用意がある。ハマスがそうでないなら、話は別だ。われわれにはパレスチナの統一が必要だ」と強調した。

ハマスがパレスチナ解放機構(PLO)に加われば国際的なパートナーを遠ざけることになるのではないかとの質問に対し、首相はハマスがパレスチナの政治の不可欠な一部だと応じた。

ただ、ハマスがPLOに加わるためにはその政治方針や、民衆の抵抗のみを呼びかけるという立場を受け入れることが必要条件になると指摘した。

ハマスがパレスチナ自治政府との権力闘争により2007年にパレスチナ自治区ガザを掌握して以来、パレスチナの分断が続いてきた。

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