ICTで女性活躍へ 会津大のデジタル人材育成シンポ 桜の聖母短大理事長ら講演 福島県会津若松市

女性が活躍できるデジタル社会を考えたシンポジウム

 会津大開学30周年記念事業「女性活躍×ICT 女性デジタル人材育成シンポジウム」は18日、福島県会津若松市の学内で開かれた。参加者が女性が活躍できるデジタル社会のあり方を考えた。

 同大の主催。約70人が参加した。桜の聖母短大の西内みなみ理事長兼学長と須賀川瓦斯の橋本直子社長が講演した。このうち、西内理事長は「デジタル社会に求められる女性活躍」と題し、情報社会化が進む現代において、性差を超えてAI(人工知能)と共存して生き抜く力の必要性を説いた。いまだ残るジェンダー(社会的性差)への先入観を課題に挙げ、「自分自身を大切にする言葉選びがジェンダーパラダイムの転換につながる」と語った。

 パネルディスカッションでは、福島トヨペットの佐藤藍子副社長、アクシス事業推進部文教サービス課の田中リナさん、同大宇宙情報科学研究センターの大竹真紀子教授が登壇。同大の金子恵美子学生部長兼教授がファシリテーターを務め、「多様な働き方とデジタル人材」をテーマに意見を交換した。同大復興創生支援センターの田中秀樹教授が「女性のためのITキャリアアップ塾」の取り組みを紹介した。

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