「商・経営系」1位は…2023学部系統別実就職率ランキング

2023年学部系統別実就職率ランキング【商・経営系】

大学通信は2024年1月30日「2023年学部系統別実就職率ランキング(商・経営系)」を公開した。3位は横浜市立大・国際商学部、4位は東京都市大・都市生活学部、5位は椙山女学園大・現代マネジメント学部がランクイン。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。

ランキングは、医科・歯科の単科大などを除く全国749大学を対象に今春の就職状況を調査。565大学から得た回答(2023年10月10日現在)をもとに、系統別に学部実就職率上位校をまとめた。実就職率(%)は、「就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100」で算出。文部科学省が推奨する「就職率=就職希望者数に占める就職者の割合」と区別するため「実就職率」という表記を用いる。なお、算出方法が異なるため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。

ランキングには、卒業生数が80人未満の小規模学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは未掲載。東京大などデータを未公表、または未集計の大学・学部も掲載していない。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載している。

3位は横浜市立大・国際商学部が公立大トップの実就職率96.9%でランクイン。国際商学部では、グローバル企業に必要な経営管理能力、新事業を創造する企画立案力、マネジメントの高度な実学能力を養う。また、ビジネスの国際的な共通言語である経営学・経済学を学び、現場で役立つ確かな英語力も身に付ける。2年次には、海外留学・学外実習として、海外サマーセミナー参加、海外企業インターンシップなど積極的に海外体験を推奨する期間がある。

4位は実就職率96.9%の東京都市大・都市生活学部。2009年4月の学部開設以来、魅力的で持続可能な都市生活の創造のため、生活者のニーズを事業計画へと描きあげ、その実現のための事業推進・管理運営を担える実践力ある人材を育成。2020年には国際都市経営コースと都市生活創造コースを創設した。また、独自の国際人育成プログラムである5か月間の留学と総合的な準備教育を組み込んだ「TAP(東京都市大学オーストラリアプログラム)」や、海外インターシップなどの多様な機会も提供している。

5位は実就職率96.8%の椙山女学園大・現代マネジメント学部。同学部では企業経営分野のマネジメントを学ぶ「企業経営専攻」と、地域や国際分野のマネジメントを学ぶ「総合政策専攻」の2専攻を設置。経営・会計、経済、法律、政治といった社会科学の基礎を幅広く学ぶ。また、産学連携のプロジェクト研究や各フィールドの実務担当者による講義など、社会と関わりながら体験的に学ぶ機会が数多く、多様な観点からビジネスを理解することで、社会を動かし、課題を克服するための実践力を養う。さらに、英語、情報、簿記、秘書といったビジネスに役立つ資格の取得などを通して身につけた力を、キャリア形成や就職活動につなげることができるカリキュラムを導入している。

トップ30校をみると、国立大はなく、公立大が6校、私立大が24校。トップ10は、東京、神奈川など首都圏の大学が半数を占めた。

商・経営系1位の大学は、前年4位からトップに上昇。大学通信のWebサイトでは、1位・2位の学校についても、ランキング結果に結びついた分析を含め紹介している。

2023年実就職率ランキング「商・経営系」1位は?

「2023年学部系統別実就職率ランキング」一覧

商・経営系

国際系

農学系

福祉系

家政・生活・栄養系

薬学系

看護・保健・医療系

理工系

川端珠紀

© 株式会社イード