Amazonプライム・ビデオシリーズ『ザ・ボーイズ』で知られる俳優のエリン・モリアーティが、自身に向けられた容姿批判に反論しました。
事の発端は、政治コメンテーターを務めるメーガン・ケリーが、自身のポッドキャスト番組『The Megyn Kelly Show』で、エリンの容姿批判をしたことでした。
メーガンは番組内で、エリンが「顔を完全に変えてしまった」と発言し、エリンの2枚の写真を比較しました。
1枚目は「比較的最近撮られた、整形以前のもの」であり、写真のエリンを「うつしくて自然で、ステキな女の子」と、メーガンは持論を展開します。
一方、2枚目のエリンについては「唇、鉛筆のように尖った鼻。頬はインプラントをしているように見える」と表現しました。
メーガンは、エリンを筆頭に「ますます多くの女性が整形をするようになっている」といい、次のように述べました。
「私は整形を批判したいわけではありません。偽りの自分に執着することを批判しているんです。これは、精神的な病の一種だと思います」
「整形に取りつかれた、若い女性に言いたい。『整形はやめて』って」
個人に対する容姿批判を行ったメーガンに、SNSでは批判の声が殺到しました。
💬「容姿に関して、これほど当たり前に、直接的にいじめる人がいるのはおかしい。エリンがこんな扱いを受けるのはひどい」
エリン自身も、Instagramでこうつづっています。
「こんなことを書くなんて思いもしなかった」
「生きている中で、程度の差こそあれ、誰もがいじめられる経験をするかもしれない。私はそのいじめを受けて、怖かった。私に向けられた批判に、対処する時間をください」
「メーガン・ケリーのコメントは事実無根であり、皮肉にも女性蔑視という逆効果をもたらしている。(メーガンの発言が)拡散されている事実を、恐ろしく思っています」
エリンによれば、メーガンが番組で「整形以前」として紹介した写真は、10年ほど前に撮影されたものだといいます。
「メーガンは、写真は『1年前に撮影されたものだ』と言っていたけれど、実際は10年ほど前に撮影されたもの。疑うなら、調べてみればいいと思います。30秒くらいでわかることです」
また、2枚目の写真で顔が変わったように見えるのは、ふだんと違うメイクをしていたからだと説明しました。
「その日のメイクでは、ハイライトとシェーディングをして輪郭を整えていました。自分でも『かわいくなった』と思っていたのに」
メーガンをはじめ、自身に誹謗中傷を向ける人々の言動を、エリンは「ハラスメントだ」と指摘しています。
「今、私はひどくストレスを感じていて、ほとんど食べることも寝ることもできていません。これは、立派なハラスメントです」
「不正確で誤解を招く情報を、誇張して流す人の言動を、みんなが追いかけ、信じているのを見ると、愕然とする」
「SNSの反応や、勝手な想像、メーガンの動画など、ハラスメントを示す数々のものに恐怖心を抱いています。このハラスメントは、私をむしばんだ。あなたたちの言動が、私をむしばんだのよ」
エリンの投稿に対し、ドラマ『ザ・ボーイズ』の共演者から励ましの言葉が寄せられました。
ジャック・クエイド「エリン、大好きだよ。エリンに悪口を言う人たち、ふざけるな」
チェイス・クロフォード「❤️」
ジェフリー・ディーン・モーガン「❤️❤️❤️❤️」
ファンからも、エリンを擁護する声があがっています。
💬「この世界で女性として生きるのは本当に大変。なんとかエリンが乗り越えてくれるのを祈る🖤」
💬「エリンにこんなことが起こったのは残念だ。SNSを一時的にせよ、永久にせよ、やめるのはすごく理解できる。本当のファンは、エリンを支えることを知ってほしい。いじめは良くない」
💬「エリン・モリアーティへの女性蔑視とボディシェイミングは最低の行為だ。女性の身体や容姿についてあれこれ批判するのはやめよう。容姿批判のせいで、エリンがSNSをやめることになったのはひどいことだ。エリンの傷が癒えることを願っている」
この記事は英語 から翻訳・編集しました。翻訳:筒井華子