賽力斯集団の新エネ車販売台数、1月は7.5倍

賽力斯集団の新エネ車販売台数、1月は7・5倍

重慶市にある賽力斯汽車の両江新区スマート工場。(資料写真、重慶=新華社記者/王全超)

 【新華社北京2月19日】中国自動車メーカーの賽力斯集団がこのほど発表した今年1月の販売台数(速報値)は、新エネルギー車(NEV)が前年同月比7.5倍の3万6838台だった。

 通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と共同開発した高級スマート新エネ車ブランド「問界(AITO)」シリーズの1月の納車台数は前月(23年12月)比34.8%増の3万2973台だった。スポーツタイプ多目的車(SUV)「問界M7」の月間納車台数が3万1253台で過去最高を更新し、初めて3万台の大台を超えた。

 「問界M7」新モデルの受注台数は14万台を超え、受注の増加とともに、納車効率もさらに向上した。市場関係者は、販路拡大と販売促進により、「問界M7」とフルサイズのフラッグシップSUV「問界M9」は販売台数が新たな拡大期に入り、第1四半期(1~3月)の収益の大幅な改善につながると予想する。

 「問界」シリーズは年初以降、販売台数が安定した増加傾向を保ち、販売は4週連続で前週比増となり、他の新興メーカーをリードしている。

 同社は23年12月期の業績予想で、売上高が355億~365億元(1元=約21円)、純損益は赤字額が前年から縮小するとの見通しを示した。スケールメリットの顕在化、サプライチェーン(供給網)コストや電池コストの削減といった好材料が重なり、利益が黒字転換する見込みとした。

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