中国の春節連休、国内観光予約が前年比6割超増加 シートリップ

中国の春節連休、国内観光予約が前年比6割超増加 シートリップ

12日、黒竜江省ハルビン市の百年の歴史ある通り「中央大街」を散策する観光客。(ハルビン=新華社記者/王建威)

 【新華社上海2月19日】中国オンライン旅行大手の携程集団(トリップドットコムグループ)は17日、「2024辰(たつ)年春節(旧正月)旅行報告」を発表した。春節連休期間(2月10~17日)中の国内・海外旅行、インバウンド観光はいずれも好調で前年春節連休より大幅に伸び、19年春節連休の水準を上回った。国内観光地の入場券予約数は6割超増加した。

 省(自治区・直轄市)をまたぐ旅行の予約は全体の57%を占め、前年の2倍に増加した。氷雪観光の人気都市はハルビン(黒竜江省)、長春(吉林省)、北京、瀋陽(遼寧省)などで、観光客の主な送り出し都市は上海、杭州(浙江省)、蘇州(江蘇省)、成都(四川省)、広州(広東省)など南部の都市だった。旅行予約の件数が多かったのは北京、上海、広州、深圳(広東省)、成都、杭州、重慶、西安(陝西省)、南京(江蘇省)、蘇州などの都市となった。

 客層を見ると、子ども、親と一緒の旅行が主流となり、子連れ旅行が予約全体の45%、親との旅行が16%を占めた。境外(外国と中国香港・マカオ・台湾地区)ツアーでは観光地の子連れ入場券の割合が58%に上ったほか、航空券予約でも子連れの予約が42%を占め、前年より8割増加した。

 海外旅行の面では、シンガポール、タイ、マレーシアなどのビザ免除国への予約が高めの伸びを示し、合計で19年より3割以上増加した。近距離の旅先では日本や韓国などが19年より増加した。

 インバウンドの主な送り出し国は日本、米国、韓国、オーストラリア、英国などだった。中国が試行する一方的なビザ免除措置の効果が現れ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、マレーシア、シンガポールなど新たにビザ免除措置の対象となった国からの観光客が顕著に伸びており、これらの国からのインバウンド観光予約数は19年比倍増した。

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