たくさんの思い出、ありがとう 五島・大浜小で閉校式 チャンココ披露や記念碑除幕も 長崎

除幕した記念碑(写真奥)の前で記念撮影する児童や地域住民ら=五島市立大浜小

 統廃合に伴い、2023年度末で140年以上の歴史に幕を下ろす長崎県五島市小泊町の市立大浜小(森武彦校長、23人)で18日、閉校式があり、児童や地域住民らが別れを惜しんだ。24年度から市立本山小に統合される。
 1874(明治7)年に開校した福江小大浜分校を引き継ぎ、80年に創立。1947年以降で約2100人が卒業した。60年ごろには400人近くが通っていたが、近年は児童が減り続け複式学級が編成されるようになっていた。
 式典では、森校長が「これからも地域全体で大浜の子どもたちを愛し、見守ってもらいたい」とあいさつ。児童は大浜小のお気に入りの場所や学習内容を発表した。5、6年生は住民に習った伝統の念仏踊り「チャンココ」を披露。卒業生ら約200人から拍手が送られた。終了後は校庭で記念碑の除幕もあった。
 5年の川村天竜君(11)は「地域の人たちとの運動会が思い出。本山小では友だちをたくさん作りたい」と話した。大浜区長の高嶋俊光さん(75)は「学校がなくなって寂しいが、子どもたちは羽ばたいてほしい」と願った。

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