豪ウエストパック銀、10─12月期は減益 金融緩和見込む

Echha Jain

[19日 ロイター] - オーストラリアの大手行ウエストパック銀行は19日、豪金融政策が来年にかけて現在より緩和的になるとの見方を示した。

第1・四半期(2023年12月終了)決算は純利益(未監査)が15億豪ドル(9億7860万米ドル)となり、23年度下期の四半期平均から6%減少した。

ピーター・キング最高経営責任者(CEO)は「景気減速がインフレ圧力緩和と相まって、金融政策が来年にかけて制限的でなくなる余地がある」と述べた。

第1・四半期のコア純金利マージン(NIM)は1.80%で、23年下期から4ベーシスポイント(bp)低下した。

スモーリング・ストックブローキングのマネジングディレクター、ブラッド・スモーリング氏は「不動産セクターに対する大規模エクスポージャーと急激な金利上昇による影響が出始めている」と指摘。「利下げが行わなければ、ウエストパックなど国内銀行にとって大きな問題になる」との見方を示した。

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