三笘薫へのタックル判定に敵主将は不服も…敵指揮官は納得「正しい判断」

ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫に対するタックルを巡る判定に大きな注目が集まっている。18日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

プレミアリーグ第25節が18日に行われ、ブライトンはシェフィールド・ユナイテッドと対戦。13分に三笘に危険なタックルを敢行したメイソン・ホルゲートが一発退場となり、数的有利に立つと前半に2点を先行したほか、75分には三笘のクロスがオウンゴールを誘いリードを広げると、その後にはシモン・アディングラが2ゴールを挙げ、5-0で快勝した。

この試合の大きな転換点となったのはホルゲートの退場判定だった。三笘のドリブルが少し大きくなったところにホルゲートが激しいタックルを仕掛けると、勢い余って足裏が三笘のひざあたりに直撃。すぐにイエローカードが提示されたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックからのオン・フィールド・レビューの結果、レッドカードに変わり、一発退場となっていた。

試合後、シェフィールド・ユナイテッドの主将を務めるボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFアネル・アフメドジッチは「レッドカードが試合を台無しにした。僕たちが取り組んできたすべてを台無しにした」と判定への不満を語った。

「僕の意見を聞かれれば、レッドカードではないと思う。これ以上は言いたくない。ピッチ上で見た限りでは違うと思った。もしかしたら、リプレイは実際よりも厳しいものに見えるかもしれないけどね。しかし、ピッチ上での僕の見解では、あれは公正なタックルだと思った」

一方、シェフィールド・ユナイテッドのクリス・ワイルダーは「かなり長い間プレーしてきた選手にとっては、それは問題ない挑戦、つまり強力で激しい挑戦だと思うだろう」と語りながら、ホルゲートが退場となったことは仕方のないことだとの見解を明かした。

「しかし、私としては私を含め全員が、試合が進んだことを認めなければならないと思う。タックルのタイミングは間違っており、正しい判断が下されたと思う。メイソンは彼の決断が私たちを傷つけ、その後のゲームプランが狂ってしまったという責任を負わなければならない」

なお、このタックルを見た元イングランド代表MFジェイミー・レドナップ氏は解説を務めるイギリスメディア『スカイスポーツ』で「これは私がここ数年見た中で最悪なタックルの一つだった。私の時代であっても、スキャンダラスなタックルだったと思う」とホルゲートのタックルが悪質であったことを強調しつつ、三笘がその後プレーを続けられたことに驚きも口にした。

「一体どうやって三笘が足の負傷を回避できたのか私にはわからないけど、彼の幸運には感謝するしかない。そうでなければ、キャリアは終わっていたかもしれないからね。こんなことをする選手がいることをクリス・ワイルダーには同情する。彼が何を考えているのか全くわからない。彼はチームを犠牲にしたんだ」

【ハイライト動画】シェフィールド・ユナイテッドvsブライトン

© 株式会社シーソーゲーム