九州高校新人ラグビー 長崎北陽台、Aパート決勝へ 7年連続選抜切符

【Aパート準決勝、大分舞鶴-長崎北陽台】前半25分、長崎北陽台のWTB白丸が左隅にトライ=ひなた宮崎県総合運動公園

 ラグビーの第46回全九州高校新人大会第2日は18日、宮崎市のひなた宮崎県総合運動公園でA、Bパートの準決勝4試合が行われ、長崎県勢はAパートの長崎北陽台(長崎1位)が大分舞鶴(大分2位)を57-10で圧倒して決勝に進み、九州5枠の全国高校選抜大会(3月25~31日・埼玉)出場権を7年連続で獲得した。長崎北陽台のほか、Aパートは東福岡(福岡1位)、Bパートは大分東明(大分1位)と高鍋(宮崎1位)が決勝に進出した。
 大分舞鶴-長崎北陽台は、長崎北陽台が前半からトライラッシュ。6分にFWがラインアウトモールを押し込んで先制すると、その後はWTB梁瀬、CTB中田、WTB白丸が次々にトライを決めた。長崎北陽台は後半も攻撃の手を緩めずに4トライを追加。終盤はベンチメンバー7人を投入して点差を広げた。
 第3日は20日、同運動公園でA、Bパートの決勝と5位決定1回戦の計4試合を実施。長崎北陽台はAパート決勝で東福岡と対戦する。

◎テンポの速さで9トライ

 気温が20度を超えた暑さの中、大分舞鶴から大量9トライを奪った長崎北陽台。品川監督は「暑い中でよく走り続けた。きょうは集中していた」と選手たちをたたえ、主将のナンバー8下田は「雰囲気が悪くなったときもあったが、それを断ち切って戦えた」と手応えを口にした。
 持ち味のテンポの速さを存分に披露した。下田、ロック田﨑凜、フランカー尾﨑らFWが前に出て、WTB梁瀬、白丸、FB山口幸らスピードのあるバックスが仕留める。ディフェンスも新垣、中田の両CTBを軸に一人一人が体を張り、外国人留学生2人を含む大型選手をそろえた大分舞鶴の攻撃を止め続けた。
 次の相手は大会16連覇中の東福岡。攻守両面でチームを引っ張っている山口幸は「後半にばて始めてからタックルミスが出ていた」とこの日の反省点を挙げた上で、目標にしていた一戦に向けて「いいゲームをして勝ちにいく」と仲間たちの思いを代弁した。

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