江戸川区 インド野菜メティで「共生の輪」広がる

「メティ」というインドではとてもメジャーな野菜の話題です。国内でインド人が最も暮らす江戸川区では、5年ほど前から「メティ」の生産を通じて、多文化共生の輪が広がりを見せています。

2月16日に行われた、地域をより良くする取り組みを行った団体や個人に送られる「ふるさとづくり大賞」の表彰式。「えどがわメティ普及会」が区内で共生の輪を広げたとして、団体表彰を受賞しました。
江戸川区で栽培されているというメティ、一体どのような野菜なのでしょうか?今回、区内のレストランを訪ねました。

袋から取り出された緑の野菜。これがインドでメジャーな野菜「メティ」です。地中海原産のマメ科の植物であるメティは、国内では生産量が少ないため、入荷が少なく、こちらのお店では、メティを冷凍保存しています。どんな味がするのか、生のメティを特別に試食させてもらいました。

記者:「茎の部分はシャキッとしていて、葉の部分は苦みがギュッと詰まっている感じがします」

熱を通すと苦みが抑えられるというメティをカレーに入れて煮込みました。

記者:「カレーのスパイスが強い中にも、メティ特有の苦みがアクセントになっていて、とてもおいしいです」

今回表彰されたえどがわメティ普及会は、国内で最もインド人が暮らしている江戸川区で「メティ」の生産を区内の農家に働きかけ、生産された「えどがわメティ」を使った料理教室などを開催。これが多文化共生の輪を広げる活動だったとして今回、評価されました。

えどがわメティ普及会 竹原京美さん:「本当に皆さんのおかげで受賞できて、ありがたいなと思っています」

活動の効果で江戸川区内では、メティを楽しめるお店は徐々に増えていて、評判も上々だということです。

マラカールさん:「おいしい野菜を初めて江戸川区で作って「これどう?」と持ってきたときは感動しました。体にすごくいい野菜だから日本のみなさん、江戸川のみなさんに食べてもらいたい」

普及会は今後の活動として、ひきこもりがちな高齢者を募り収穫作業に参加してもらうなどして、メティでつながる輪を広げていきたいとしています。

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