茨城・阿見町 人口5万人達成祝う 力士招き式典

人口5万人の達成日に生まれた子ども2人を祝う二所ノ関部屋の力士ら=阿見町阿見

茨城県阿見町が市制施行の条件の一つ、常住人口5万人に達したのを記念する式典が18日、同町阿見のかすみ公民館で開かれた。5万人達成日の昨年10月30日に生まれた子ども2人と家族、二所ノ関部屋から友風関ら力士3人も出席し、町の発展と子どもたちの健やかな成長を祈った。

千葉繁町長は町の将来について「霞ケ浦導水事業が完成し泳げる湖になる。町中では自動運転バスが走るかもしれない。都市部と自然豊かな地域でバランスの取れた町になっていくのでは」と語った。

記念すべき10月30日に生まれた向山蒼惟ちゃんと鉄仁菜ちゃんには、記念品の圧力炊飯器やコシヒカリ5キロ、二所ノ関部屋の応援タオルなどが贈られた。それぞれの両親は「自由に、伸び伸びと育ってほしい」「人の心に寄り添える、思いやりのある子になって」と、わが子の成長を願った。

町の人口は長らく4万8千人前後で推移していたが、近年は郊外店の充実や職住近接など住みやすさを背景に、少しずつ人口を増やしてきた。住宅開発も進む中、子育て世帯を含む若年層が周辺市町村から転入し、同町の人口増加をけん引している。

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