岸田内閣支持の理由59%が「他に良い人がいない」…自民党は支持率最低を更新で“回復不能”か?

2月19日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、岸田政権の支持率について意見を交わした

派閥の解散を先出しでやったのは失敗だった

読売新聞が16日から18日に実施した調査で、岸田内閣の支持率は、2012年の自民党の政権復帰以降で最低だった前回の調査(1月19~21日)と同じ24%だった。支持率2割台の「危険水域」は4か月連続となった。内閣を支持する理由は「他に良い人がいない」が59%と半数を超えた。不支持率は61%で、その理由は「政策に期待できない」が34%と最も多かったと言う。政党支持率は自民党が24%(前回25%)で、政権復帰以降で最低を更新した。

寺島アナ「上念さん、これいはかがですか?」

上念「青木の法則で言うと、24(内閣支持率)足す24(政党支持率)で48ってことは、「回復不能のダメージ」ということです」

寺島「50を下回ると、ということですね」

上念「50割れるとズルズル下がって回復できない、というラインを下回ってるので相当やばいですね。NHKでも同じ結果だったらアウトかもしれません。NHKは結構重要なんですけど、読売でこれだともうかなり厳しいかなと思います。」

読売新聞の調査では、政治資金パーティーの収入を巡る一連の問題で自民党の派閥幹部らが国民に充分説明していると思うかについて「思わない」が93%、「思う」が3%だった。岸田内閣の支持率低迷について読売新聞は、自民党派閥の政治資金規正法違反事件をめぐる岸田総理や自民党の対応への不満が背景にあると見られると報じている。

上念「派閥の解散を先出しでやったのは、ちょっと失敗だったかもしれませんね。引っ張るだけ引っ張って、政倫審と派閥の解散と全部セットにしてドーンとやって「完璧やりますから、もうこれで終わってください」ってやったほうがよかったかもしれないです。小出しにするとこうやってこうズルズル引っ張られちゃうんで。法律的には問題なくても政治的・道義的な問題っていうのも問われますからね。次の選挙でこういうのが響いてくるので、きっちりとけじめをつけると言うことをしたほうが良かったんじゃないかな。」

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