レッドソックスがカサスと契約延長交渉か 「ずっとここにいたい」

2年連続で地区最下位に沈み、次世代への過渡期を迎えているレッドソックス。その中心となる可能性があるのが24歳の若き強打者、トリストン・カサスだ。カサスは以前からレッドソックスとの長期契約に前向きな姿勢を見せていたが、日本時間2月19日にメディアの取材に応じ、「ずっとここにいたい。ここはプレーする場所としては悪くない。いや、最高だと思う。だから、ずっとここにいたいんだ」と改めてレッドソックスへの愛着を強調。FAになるのは5年後だが、契約延長に向けて初期段階の話し合いが行われたことも示唆している。

カサスは2018年ドラフト1巡目(全体26位)指名でレッドソックスに入団。2022年9月にメジャーデビューすると、27試合で打率.197、5本塁打、12打点と苦戦したものの、95打席で19四球を選び、出塁率.358、OPS.766と実力の片鱗を示した。メジャー2年目の昨季は132試合に出場し、打率.263、24本塁打、65打点、出塁率.367、OPS.857を記録。特に後半戦は打率.317、15本塁打、OPS1.034の活躍を見せ、今季は打線の中心として期待されている。

カサスが昨季から改善すべき点として挙げるのが守備面だ。そのために、正遊撃手トレバー・ストーリーが主催した内野手のキャンプに参加し、守備練習を積んできた。「守備は僕が昨季と比べて最も改善できる部分だと思う。スタッフと協力しながら、僕が改善すべき点について意見を聞いた。自分が何をすべきかわかったし、オフシーズンはそれに重点を置いた。フットワークもよくなったし、しっかり動けるようになったと思う」とカサス。今季は打撃面のみならず、守備面の貢献も期待できそうだ。

若手一塁手が長期契約を結んだ例としては、アンソニー・リゾが2013年シーズンの早い段階でカブスと結んだ6年4050万ドル(最大8年7300万ドル)の契約が挙げられる。しかし、これは10年以上前の契約であり、カサスが長期契約を結ぶ場合、リゾの契約を大幅に上回るものになるのは間違いないだろう。また、近年ではパイレーツの正三塁手キブライアン・ヘイズが8年7000万ドルの契約を結んでいる。このヘイズの契約が目安の1つとなるかもしれない。

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