3ポイントコンテスト連覇のリラード「勝利の秘訣は全く準備しないこと」

2月18日(現地時間17日)にインディアナ州インディアナポリスで行われた「NBAオールスター2024」の「3ポイントコンテスト」で、デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)が2年連続でチャンピオンの座に輝いた。最終ラウンドに進んだトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)とカール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が共に24点と並ぶ中で、リラードは最後のマネーボールを沈めて26点をマークし2連覇を達成した。

『デイム・タイム』でおなじみの勝負強さを球宴の場でも発揮したリラードだが、勝利の秘訣は「全く準備しないこと」だという。コンテスト優勝後のインタビューで、リラードは次のように語った。

「全く準備しなかったんだ。それが優勝の秘訣だと思う。(同じくコンテストに出場したチームメートの)マリーク・ビーズリーにずっと言ってきたんだ。僕が最初に出場した2回はしっかり準備して、ボールラックを持ち出して練習したりもしたんだけど、勝てなかった。だから、去年は準備することをやめて、ラックからシュートを打つ練習なんて全くしなかった。とにかく何もせずに本番に臨んだら、勝ったんだ。ただ出場してシュートを打つのが、きっとベストだと思うんだ。練習するとずっと意識してしまうからね」

リラードが最初に3ポイントコンテストに出場したのは2014年。得点は18点に留まり、最終ラウンド進出を逃している。2019年に再度出場するも、この年も17点の記録で第1ラウンド敗退に終わっている。2度の敗退を経て出場した昨年の3ポイントコンテストでは、第1ラウンドと最終ラウンドいずれも26点をマークし優勝に輝いた。リラードは、今年の3ポイントコンテストでも第1ラウンドと最終ラウンドともに26点を記録している。

3ポイントコンテストで2度目の優勝に輝いたリラードは、ラリー・バード(ボストン・セルティックス)、クレイグ・ホッジス(シカゴ・ブルズ他)、ペジャ・ストヤコビッチ(サクラメント・キングス他)らに並びNBA史上7人目の偉業を成し遂げることとなった。さらに、バードとホッジスの2名は3連覇を達成しているが、リラードもこの栄冠を勝ち得る意欲があるようだ。現地メディア『TNT』は、リラードの故郷であるサンフランシスコ・ベイエリアでの開催となることからも、リラードは来年のNBAオールスターで3連覇を狙うことにすでに前向きだと伝えている。

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