新潟県内でスギ花粉の飛散始まる 3月中は量の多い日が続く見込み、暖冬で「シーズン」早まる

 日本気象協会新潟支店は2月19日、新潟市で17日にスギ花粉の飛散が始まったと発表した。日本気象協会新潟支店によると、飛散開始時期は2023年よりも11日早い。2015年に新潟市東区大平3で観測を始めて以降、20年の2月15日に次いで2番目に早かった。

 内陸から南寄りの風が吹いたほか、暖冬で天気が良く乾燥した日が多かったことから飛散が早まったとみられる。昨年の夏の猛暑でスギの成長が良かったため、飛散量は例年よりもやや多く、3月中は多い状態が続くとみられる。

 花粉の飛散開始は、1平方センチ当たりの花粉数が2日連続で1個以上を記録することが条件で、その最初の日が開始日となる。日本気象協会新潟支店の観測では17日に5.2個、18日に4.6個確認された。

 また新潟県内は2月19日、南から暖かい空気が流れ込んだ影響で気温が上昇し、4月中旬から5月下旬並みの暖かさとなった。新潟地方気象台によると、上越市高田で22.5度を観測するなど県内4地点で2月の観測史上最高気温を記録。県内28観測地点のうち20地点で今年最高となった。

 一方、寒冷前線が通過して寒気が流れ込む影響で20日の県内は平年並みに戻り、22日には最高気温が4度となるなど平年より低くなる見込み。

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