川口春奈がヒューマンラブストーリー「9ボーダー」で主演! 木南晴夏&畑芽育と各世代で“大台”を迎える3姉妹に

川口春奈が、TBS系で4月にスタートする連続ドラマ「9ボーダー(ナインボーダー)」(金曜午後10:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。さらに、木南晴夏畑芽育が共演する。

10代、20代、30代と年齢を重ねていくと、誰もが直面する“大台”の年齢への期待と不安。特に女性の人生には、就職、恋愛、結婚、出産、育児など、課題が次々と訪れ、何かと制約やタイムリミットが設定されてしまいがちだ。「9ボーダー」では、19歳、29歳、39歳と、いわゆる“大台”を迎える前のラストイヤー=“9ボーダー”真っただ中の3姉妹が、父の突然の失踪を機に一つ屋根の下に集結。「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、モヤモヤや焦りを抱え幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を、完全オリジナルで描くヒューマンラブストーリーだ。

川口のTBSドラマへの出演は、2021年「着飾る恋には理由があって」で主演を務めて以来3年ぶり。また、物語の主軸となる“ボーダー世代3姉妹”の姉に木南、妹に畑と、俳優界の各世代で輝きを放つキャストが初共演を果たす。

川口が演じるのは、自身と同じ29歳の主人公・大庭七苗。3姉妹の次女である七苗は、大庭家一のしっかり者で、母がいないこともあり幼い頃から家を切り盛りしてきた。飲食業のトータルプロデュース会社に勤務し、仕事ぶりを評価され最年少で副部長に抜てきされた。しかし、自分が仕事に一生懸命だった間に元彼や友人たちはちゃっかり結婚や出産をしていて、心がかき乱される。

木南が扮(ふん)するのは、いつも明るく猪突猛進(ちょとつもうしん)の性格である、39歳の長女・成澤六月。六月は直感や思いつきで行動しがちな大庭家随一の“とんでも娘”。大学卒業以来気の向くままに世界を渡り歩いていたが、海外で出会ったフリーカメラマンと結婚するため突如帰国し、家計を支えるべく公認会計士に転身。現在は、夫の浮気が原因で4年もの間別居生活を送っている。

そして、19歳の三女・大庭八海役を畑が担当する。年の離れた末っ子のため、家族の愛情を一身に浴びて育つも、どこか低体温の八海。夢も特になく、今は浪人生という名目で実家に居座っている。目標を持って人生を歩む同級生たちを見て焦りを募らせる中、気持ちを紛らわすために始めたマッチングアプリで出会いできた彼氏から、交際0日婚を申し込まれる。

「9ボーダー」のプロデューサーは、「下剋上球児」「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」「最愛」など、数々の話題作を仕掛けてきた新井順子氏。脚本は、「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」「恋はつづくよどこまでも」などを手掛けた金子ありさ氏。2人は「中学聖日記」や「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」(すべてTBS系)でもタッグを組んでいるが、川口主演の「着飾る恋には理由があって」もその一つだ。21年の同作以来3年ぶりに3人が集結。そして、監督は、小説家兼映画監督で、映画「ずっと独身でいるつもり?」「君が世界のはじまり」をはじめ、近年はテレビドラマの演出も手掛けるふくだももこ氏がメインで担当する。

初共演となる2人について、川口は「木南さんは思っていたイメージそのままな方でした。すごくカラッとしてカッコいい女性というか、お姉ちゃんぽいというか。こんなお姉ちゃんがいたらいいなっていうような、すごく頼りがいのあるハンサムな印象です。畑さんは初めてお会いしましたが、小柄でかわいらしい感じだけど、肝が据わっている印象があります。目がとっても奇麗なので、畑さんの美しい瞳が見どころの一つかもしれません」と印象を話す。

自身も今年、役柄と同じ29歳に。年齢への意識に関しては「年齢に焦ったりすることはあまりないんですけど、19歳も29歳も大きな節目の年にはなると思います」と言い、「今回私が演じる七苗というキャラクターも、年齢に対して何にも思わないわけではないというか、あまり気にせず仕事をしたりしているけど30歳が迫ってきて。20代も終わっちゃうんだっていう何とも言えない気持ちはあるな、ぐらいで。あと、周りの友達とか環境もライフステージが変わったりしていろんな変化がある中で、感慨深いなっていう感じではありますね」とコメント。

そして、「不思議だけど、すごくコミカルな楽しい家族だなと思っています。そして、仕事に恋に家族になんだかこれでいいのかなと悩みながら、もがきながら一生懸命演じさせていただきたいなと思います。特に女性の方には、心に響くような元気をもらえるメッセージを少しでも受け取っていただければなと思います」とアピールしている。

一方、木南は初共演となる“妹”たちのイメージを「川口さんとはすごく昔に同じドラマに出ていたことがあって。一緒のシーンはなかったと思いますが、その時、川口さんは高校生ぐらいだったから、大人になったなという印象です。畑さんとは初めましてでしたが、かわいらしいけどしっかりしていそうだなと感じました」と明かす。

39歳という年齢に関しては、「私は29歳の時、年代が一つ上がるっていうことを大きく考えたくないが故に、28歳ぐらいから30歳のつもりで生きていました。予行演習みたいな感じで。いきなり明日が『30歳です!』って言われるより、2年ぐらい準備しておけばそのボーダーラインを超える勢いがつきそうな気がして。特に何をするってわけじゃないんですけど、今も40代に向けて準備している感じの気持ちはあります。準備が必要なくらい、ラインは感じている気がします」と、自身の捉え方を告白。

さらに、「10歳ずつ年の差がある姉妹はなかなか珍しいと思いますが、これから仲を深めて姉妹感を出していけたらいいなと思っております。そして、六月は本当に想像しがたい展開がありますが、頑張って演じていきたいと思います」と驚きの展開があることを予告している。

畑は「役柄同様、年は少し離れていますが、お二方ともとても気さくでユーモアにあふれていて、親しみやすい空気をつくってくださったので、すぐ打ち解けられました」と川口、木南の気遣いに感謝しつつ、「川口さんは、公式YouTubeチャンネルもよく拝見しているのですが、実際にお会いして美しさとオーラに圧倒されつつも、動画を見て抱いていた印象と変わらないおおらかで飾らない方で、とても頼りがいのある先輩だなと感じました。木南さんは、大好きなシリーズ作品にずっと出演されていたので、一ファンとしてお会いできてうれしかったです。特に木南さんのテンポ感あふれるお芝居が大好きなので、これから一緒にお芝居できることがすごく光栄です」と、2人との共演に心を躍らせる。

19歳という年齢に対しては、「小さい頃から仕事をしてきて、どのタイミングで子役から俳優という肩書きに変わるのだろうという悩みを、19歳の頃に抱えていました。20歳になったら周りの役者さんたちに仲間入りできるような気がしていたので、早く20代になりたいという気持ちと、19歳という10代特有の気持ちが、せめぎ合っていたような思い出があります。そういった部分は、今回演じる八海に通じるものもあるのかもしれません」と、自身が19歳の時に感じていた思いと役柄がリンクする部分がある様子。

加えて、「新井プロデューサー、ふくだ監督をはじめとした最高のスタッフの皆さん、そして尊敬する川口さんや木南さんと共に、かわいらしく温かい作品をお届けできることが楽しみです。19歳は、私自身も人生の岐路に立ってすごく悩んだ年齢でもありました。その時の自分を思い返しながら、大切に八海を演じさせていただきます。ぜひご覧ください!」とメッセージを寄せている。

新井プロデューサーは「ラブ、ライフ、リミット、ファミリー、ミュージック、ハッピー、時々サスペンス。人生に必要なものを混ぜ混ぜして、1週間頑張った金曜日にハッピーな気持ちになれる作品にしたいと、5年越しに実現した企画です」と作品について紹介し、「現場では登場人物や衣装やセットに『かわいい!』連発で、新しいものが生まれていくワクワクを感じています。『敬語はやめよう』『セリフ合わせしよう』などと、川口春奈さん&木南晴夏さん&畑芽育さん3姉妹の息はぴったり! 毎話数ページにおよぶ会話劇があり、テンポのよい掛け合いも楽しみの一つです」と現場の様子と見どころを伝える。

そして、「タイトルの『9ボーダー』は、9歳、19歳、29歳、39歳、49歳、59歳、69歳、79歳、89歳、99歳、109歳…の人を指した造語ですが、9ボーダーでない人ももちろん楽しんでいただける作品ですので、とにかく難しいことは考えず、気楽に見てもらえるとうれしいです」と呼び掛けている。

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