参拝客に灰を振りかけて1年の厄を払う「灰ふりまつり」が、唐津市の湊疫神宮(鳥越友彦宮司)であった。厄年の男女や家族連れなど多くの参拝客が訪れ、無病息災を祈願した。
まつりは神功皇后が朝鮮半島に出兵する際、サカキの灰を振りまいて玄界灘の海霧を振り払ったという故事に由来する。
数え年で今年41歳になる地区の男性たちでつくる「厄年会」が灰ふり役を務めた。会長の楠田雄也さん(39)は「地元の大切な行事。皆さんにとっていい一年になるように」と境内の入口で出迎えた。
妻と子ども3人で訪れた唐津市の前田一成さん(42)は「厄年の3年間が過ぎ、お礼の気持ちを伝えに来た。家族が健康に過ごせる一年にしたい」と話した。(松岡蒼大)