猫の初代たま駅長、絵本が話題 和歌山電鉄、2カ月で重版

和歌山電鉄貴志川線貴志駅の初代駅長「たま」の生涯を描いた絵本「ねこのえきちょうさん たま」と、2代目駅長「ニタマ」

 和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の初代駅長として親しまれた三毛猫「たま」の生涯を描いた絵本「ねこのえきちょうさん たま」が話題だ。昨年12月の発売から約2カ月で重版が決定。担当者も「こんなに早く重版になるとは」と驚いている。

 たまは、貴志駅で保護され、駅の売店で飼われていた。人懐っこく利用客からかわいがられたことから、2007年に駅長に就任。15年6月に死んだため、現在は三毛猫「ニタマ」が2代目駅長を務めている。

 絵本は、乗客数減少などから廃線寸前だったローカル線が、初代駅長たまのおかげで再生した実話を基に作られた。

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