写真とは何か? 現代写真の変遷と核心に迫る一冊『現代写真』

By CAPA編集部

後藤繁雄さんの書籍『現代写真』が発売された。

後藤さんは大学在学中から編集の仕事に携わり、音楽やアート分野に関わる中で、写真の魅力に引かれた。1980年代から雑誌の依頼で行なった写真家、アーティストのインタビューは1000人を超す。

そこから54組を選び、現代写真の変遷、その核心を浮き上がらせる。B.ミハイロフとは偶然と出会いの重要性を語り、S.ギルとは写真という希望について話す。蜷川実花、横田大輔、細倉真弓ら日本の今にも言及する。

■本書に登場する「現代写真」アーティスト

ロバート・フランク、森山大道、ウィリアム・エグルストン、スティーブン・ショア、ジェフ・ウォール、トーマス・ルフ、トーマス・シュトルート、ヴォルフガング・ティルマンス、ジョエル・マイヤーウィッツ、ナンシー・ダベンポート、ボリス・ミハイロフ、マーティン・パー、アンデルス・ペーターセン、アントワン・ダガタ、トーマス・デマンド、カンディダ・ヘーファー、ライアン・マッギンレー、ピーター・サザーランド、スティーヴン・ギル、ヴィック・ムニーズ、ロー・エスリッジ、アン・コリアー、オラフ・ブルーニング、アレッサンドラ・サンギネッティ、ステファン・バーガー、エラッド・ラスリー、シャルロット・デュマ、JR、ベアト・ストロイリ、上田義彦、ラルフ・ギブソン、津田直、蜷川実花、シャーロット・コットン、横田大輔、志賀理江子、小山泰介、緒方範人、赤石隆明、川島崇志、磯部昭子、多和田有希、小林健太、細倉真弓、ジョン・ワーウィッカー、ヴィヴィアン・サッセン、ネルホル、山田弘幸、若木信吾、アレック・ソス、大竹伸朗、エマヌエーレ・コッチャ、名和晃平、スタン・ダグラス

後藤繁雄『現代写真』

体裁 A5判・608ページ
価格 3,850円(税込)
発売日 2023年12月4日
発行 リトルモア

後藤繁雄 (Shigeo Goto)

編集者、クリエイティブディレクター、アートプロデューサー、京都芸術大学教授。坂本龍一、細野晴臣、奈良美智、篠山紀信、荒木経惟、蜷川実花、名和晃平らのアーティストブック、写真集を多数編集。雑誌などでのアーティストインタビューは1000人に及ぶ。キュレーターとして五木田智央、田名網敬一、篠原有司男、やなぎみわ、長島有里枝、澤田知子らの展覧会を行ったほか、若手アーティストの登竜門・AATM (アートアワードトーキョー丸の内) を小山登美夫らとプロデュース、審査を行う。京都芸術大学で20年以上教鞭をとり、研究者やアートスタッフ育成にも力を入れる。文化庁メディア芸術祭審査員など歴任。現代写真ギャラリー・G/P galleryを主宰、国際的なフォトアートフェアにも出展。横田大輔、小山泰介、細倉真弓、小林健太らを世界に売り出す。企画・プロデュースした大型美術館展に「篠山紀信展 写真力」「蜷川実花 虚構と現実の間に」などがある。著書・編書多数。
→ Lit.Link

〈文〉市井康延

© 株式会社ワン・パブリッシング