日経平均は小反落、米株安で TOPIXはバブル崩壊後高値

Mayu Sakoda

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比16円86銭安の3万8470円38銭と、3営業日ぶりに反落して取引を終えた。前週末の米国株式市場で、早期利下げ観測が後退したことから主要3株価指数が下落した流れを引き継いだ。個別では東京エレクトロンなどの指数寄与度の高い半導体関連株に売りが出た。TOPIX(東証株価指数)は3日続伸し、バブル崩壊後の高値を連日で更新した。

日経平均は13円安でスタート。その後プラス圏に浮上する場面がみられたが、再びマイナス圏に沈み、後場は小幅安水準でのもみ合いに終始した。19日の米国市場はプレジデンツ・デー(大統領の日)に伴い休場となるため、積極的な売買は手控えられた。

TOPIXは0.57%高の2639.69ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.57%高の1358.52ポイント。プライム市場の売買代金は4兆3545億6300万円だった。

東証33業種では、銀行、水産・農林、卸売、証券など26業種が値上がり。その他製品、電気機器、ゴム製品など7業種は値下がりだった。

みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは「AI(人工知能)の期待を背景に上昇していたハイテク株に一服感がみられる中、 3月期末の配当取りを意識した買いがバリュー株を支えている」との見方を示した。決算発表が一巡し手掛かり材料に乏しい中、3月末まではTOPIXが優勢な相場となりやすいという。

個別では、アドバンテスト、東京エレクトロン、リクルートホールディングスが下落し日経平均を押し下げた。任天堂は次世代ゲーム機の発売時期を巡る観測報道が嫌気され、5.84%安となった。半面、ソフトバンクグループ、テルモは2%超高としっかり。三菱商事は4.89%高と連日の上場来高値となった。

MBO(経営陣が参加する買収)による非公開化が報じられたスノーピークは、ストップ高比例配分となった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.62%高の765.49ポイントと、6日続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1245銘柄(75%)、値下がりは374銘柄(22%)、変わらずは37銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き 安値/高値

日経平均 38470.38 -16.86 38473.41 38,281.70─38,555.84

TOPIX 2639.69 +14.96 2625.32 2,623.93─2,639.86

プライム市場指数 1358.52 +7.70 1351.06 1,350.42─1,358.52

スタンダード市場指数 1241.41 +14.08 1229.31 1,229.20─1,241.55

グロース市場指数 956.42 +17.06 942.61 942.11─956.78

グロース250指数 765.49 +12.24 755.70 755.05─765.92

東証出来高(万株) 159574 東証売買代金(億円) 43545.63

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