韓国試薬企業と米MS提携 「コロナ後」へ開発主導

1月、英ロンドンで開かれた戦略提携の調印式に出席した、韓国シージェン社の千鍾潤代表理事(右)と米マイクロソフト社の幹部(シージェン提供・共同)

 【ソウル共同】新型コロナウイルスのPCR検査試薬開発で急成長した韓国企業シージェンが19日までに、米マイクロソフト(MS)との戦略提携を発表した。MSが強みを持つクラウドサービスなどを活用し、多様なウイルスを検出できるPCR技術や研究データを各国のバイオ企業や研究者と共有する。協業先を広げ、「コロナ後」に向けて試薬開発分野を主導する狙いもありそうだ。

 シージェンは、分子生物学の博士号を持つ千鍾潤代表理事が2000年に創業した。新型コロナ禍を受け迅速に検査キットを開発し、20年12月期の売上高は前期比で9倍超の1兆1252億ウォン(約1260億円)と急成長した。

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