試合中に心停止のロッキャーが当時の様子を明かす「ここで死ぬかもしれないと思った」

写真:ロッキャーは、12月17日のボーンマス戦の途中に心停止となった

ルートン・タウンのキャプテンのトム・ロッキャーが、心停止をした当時の様子を語った。

2023年12月17日、プレミアリーグ第17節ボーンマス vs ルートン・タウンの試合でロッキャーはピッチ上に倒れこんだ。試合中に心停止を起こし、2分40秒もの間、心臓の鼓動が止まったが、ロッキャーの命は救われた。5日間の入院の後、植込み除細動器(ICD)を装着し、現在は回復に努めている。

ロッキャーは昨シーズンのチャンピオンシップ(イングランド2部)の昇格プレーオフの決勝戦のコヴェントリー戦でも、不整脈によりピッチ上に倒れ、病院に搬送されており、2回のアクシデントに見舞われている。

ロッキャーは『Sky Sports』のインタビューに応じ、「生きているのは信じられないほど幸運だ」と語り、将来の復帰について口を開いた。

「医療スタッフや専門家の指示に従うことになる。もし再びプレーできるチャンスがあるならそうしたいが、医学的なアドバイスを反することはしない」

「たとえ再びプレーすることが許されなくても、私はプレミアリーグでルートンのキャプテンを務め、ゴールも決めた。子供の頃に夢を見た瞬間を、プレミアリーグで過ごせたことは幸運だ」

続けて、ロッキャーはピッチ上で倒れた当時の様子を語った。

「ハーフライン付近を走っていた時、本当に頭がクラクラした。『すぐに大丈夫だろう』と思ったが、結局大丈夫ではなかった。5月にも同じことをがあったが、これはすぐに違うと分かった。前回は夢から覚めたが、今回は虚無から目覚めた」

「治療の間は何もできず、『ここで死ぬかもしれない』と思った。でも戻って来た時は安堵した。関わってくれた救急隊員とクラブの医師に多大な感謝をしている」

またロッキャーは、過去に心臓疾患を負いながらも現在もプレーを続ける、マンチェスター・ユナイテッドのクリスチャン・エリクセン、ジローナのダレイ・ブリント、ロザラムのチャーリー・ワイクに相談したという。

「彼らはみんな素晴らしかった。全員に共通していたことは、起きたことに対して時間をかけて解決するということだった。アスリートとして、それぞれに合った方法で対処する必要がある」

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