【ごみ出しが有料?】引っ越し先がごみ出しを「有料化」している地域なのですが、週に2回と週に1回出すのではどれぐらい料金が変わりますか。

ごみ出しを有料化している自治体は?

近年、家庭ごみの処理を有料化する自治体が増えています。大きな目的は、ごみの排出量を抑えることにあります。

また、ごみ出しの有料化により、住民のごみ問題への意識を高めることも目的の一つです。ごみの排出を抑える意識を一人ひとりが持ち、再生利用を促進する行動が取れれば、循環型社会に貢献できるようになるでしょう。

すべての自治体がごみ出しを有料化しているわけではありません。ここでは、有料化を行っている自治体とその内容を紹介します。あわせて週2回と週1回出すのとではどのくらいの差が発生するかも計算します。

東京都武蔵村山市の取り組み

武蔵村山市では、令和4年10月1日から家庭ごみ有料化および戸別収集を実施しています。有料の対象となるのは、可燃ごみ・不燃ごみ・容器包装プラスチックです。3つのゴミは指定収集袋での回収となり、指定のごみ袋が使用されていない場合は収集が行われません。

可燃・不燃ごみの指定収集袋の料金は以下のとおりです。

表1

※武蔵村山市「令和4年10月1日から家庭ごみ有料化及び戸別収集を実施します。」を基に筆者作成

ごみ出しに中袋を使用している場合、週2回から週1回に減らすと40円の節約ができます。1ヶ月を4週とすると、1ヶ月で160円の節約が可能です。また、容器包装プラスチック用の指定収集袋の料金は以下のとおりです。

表2

※武蔵村山市「令和4年10月1日から家庭ごみ有料化及び戸別収集を実施します。」を基に筆者作成

神奈川県鎌倉市の取り組み

鎌倉市では、平成27年4月1日から可燃ごみと不燃ごみの収集を有料化しています。指定の有料袋を購入してごみ出しを行う仕組みです。有料袋は市内のスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでも販売されています。可燃・不燃ごみの指定収集袋の料金は以下のとおりです。

表3

※鎌倉市「ごみの有料化について」を基に筆者作成

鎌倉市で有料化の対象になっているのは可燃・不燃ごみのみで、ほかの品目はこれまで通り無料でごみ捨てができます。

家庭ごみを減らしてごみ袋代を節約する方法

ここでは、今後お住まいの地域でごみ袋代が有料化されたときに費用を抑えられるよう、家庭ごみを減らして節約する取り組みのポイントを紹介します。

食材は使う分だけ購入する

買い物に行く際は必要なものを事前に書き出して、必要な分だけ購入するよう心がけましょう。

日本ではフードロスも問題視されています。ごみの排出を抑えるとともにフードロス問題を解決するためにも、食材を使い切る意識が大切です。

使い捨て用品を購入しない

割りばしや紙コップ、紙皿などの使い捨て用品の利用は避けましょう。洗い物の手間が省けて便利なアイテムですが、一度の使用で廃棄となるためごみの排出量が増えてしまいます。紙コップや紙皿はかさばりやすいので、ごみの量を減らす工夫の一つとしてマイボトルやマイカトラリーの利用をするのもいいでしょう。

買い物ではマイバッグ利用する

一度しか使用しないレジ袋の利用は控えましょう。家庭や環境のことを考えると、買い物の際はマイバッグを利用して不要なごみを増やさないようにしましょう。現在、レジ袋は有料化されているため、マイバッグの利用によりごみの排出を減らすとともに、レジ袋購入費用の節約も可能です。

ごみ袋代節約と環境のためにごみの排出量を抑えよう

ごみの排出量は大きな問題になっており、さまざまな視点からごみの排出量を抑える取り組みが行われています。ごみ袋の有料化もその一つです。

まだ有料化されている自治体は少ないですが、今後増えていく可能性もあります。有料化された際にごみ袋代を節約できるよう、ごみの排出を抑えるコツを実践していきましょう。

出典

武蔵村山市役所 令和4年10月1日から家庭ごみ有料化及び戸別収集を実施します。
鎌倉市役所 ごみの有料化について

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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