車の購入費用と一人暮らしの費用はどちらがお得?
今回、車通勤の場合は、購入費用のみを親が負担するとし、維持費については、子どもがアルバイトをしてやりくりするものとします。
一人暮らしの場合は、家賃8万円のみを親が負担し、それ以外の支出については、子どもがアルバイトをしてやりくりすると仮定しましょう。なお、専門学校に通う期間は2年です。
車の購入費用は新車なら100万円強から
今回は通学のために利用する車として、軽自動車やコンパクトカーの購入価格を紹介します。
※参考リンクを基に筆者が作成
新車で購入すると、100万円以上の資金が必要です。2年間通うとして、1ヶ月あたりどれくらいの費用分になるかを計算します。
106万4800円÷24ヶ月=約4万4400円/月
229万9000円÷24ヶ月=約9万5800円/月
今回紹介した自動車を新車購入する場合、1ヶ月あたり約4万4400~9万5800円の出費がかかります。
家賃8万円のアパートを借りる場合と比較すると、自動車の種類を選べば、車通勤のほうがお得になることが分かります。また、新車ではなく中古車を視野に入れれば、さらに費用を抑えられるでしょう。
車通学のメリット・デメリット
ここでは、実家から離れている学校へ、子どもが車で通学するメリット・デメリットを紹介します。
メリット
車通学のメリットは、最初に車を購入する資金を用意すれば、その後は費用がかからないことです。一人暮らしの場合は、毎月の仕送りが必要なため、金銭的な負担が大きいと考えられます。一方、車であれば、維持費を子どもが負担すれば、ほとんど出費がありません。
また子ども自身も、車を所有すれば活動範囲が広がり、利便性が向上します。通学だけではなく、買い物や旅行にも活用できる点は魅力の一つです。
デメリット
車通学のデメリットは、購入にまとまった資金が必要なことです。カーローンには、頭金の支払いがあります。そのため、車の購入を考える場合は早いうちに購入を決めて、入学までに資金を貯める必要があるでしょう。
また、子どもが通学中の時間を有効活用できない点も、デメリットの一つです。電車通学であれば、勉強の時間に充てられますが、車通学では、移動時間をほかのことに充てられません。
一人暮らしのメリット・デメリット
ここでは、子どもに学校の近くで一人暮らしをしてもらう場合のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
一人暮らしの場合だと、家賃の支払いのために、毎月一定額の仕送りは必要ですが、まとまった初期費用を用意する必要はありません。車を購入する場合は、100万円規模での費用が発生したり、ローンを組んだりする必要があります。
また一人暮らしは、子どもの自立を助けるという役割も持っています。自分で生活費を稼いでやりくりすることで、お金の管理について学べるでしょう。
デメリット
一人暮らしの場合は、2年間の総出費が、車通学よりも高くなる可能性があります。家賃8万円の負担だけだとしても、2年間で192万円の支出になります。購入する車の種類によっては、車通学をしてもらうほうが費用を抑えられるでしょう。
また子どものほうも、生活費を稼いだり家事をしたりと、勉学以外に割く時間が増えてしまう可能性があります。
車通学と一人暮らしのどちらにするかは子どもの希望を優先して決めよう
車通学と一人暮らしでは、総出費でみると、車通学のほうがお得になる場合があります。しかし、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。そのため、子どもがどのように生活したいかを確認したうえで選んでもらうことも、一つの手段でしょう。
出典
スズキ株式会社 アルト 価格・グレード
スズキ株式会社 ラパン 価格・グレード
トヨタ自動車株式会社 ヤリス 価格・グレード
トヨタ自動車株式会社 アクア 価格・グレード
日産自動車株式会社 ノート [NOTE] 価格・グレード
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー