レヴァンドフスキのPK助走ジャンプ、取り入れたのはいつ頃? 直近のセルタ戦では一度失敗も蹴り直し成功

写真:レヴァンドフスキが“あの”PK助走を採用したのは……? ©Getty Images

バルセロナに所属しているポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがPKを蹴る際の“助走ジャンプ”について、スペインメディア『Relevo』が起源を紹介している。

現在35歳のレヴァンドフスキは、ドルトムントやバイエルン・ミュンヘンといったドイツのビッグクラブでゴールを量産し続けたあと、2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。加入後はエースとしてチームをけん引し、公式戦通算79試合で50ゴール14アシストを記録している。

2月17日に行われたラ・リーガ第25節のセルタ戦で、レヴァンドフスキは2ゴールをマークし、2-1で勝利を収めたチームに大きく貢献。特に、後半アディショナルタイムにPKキッカーを務めた際には、一度相手GKにキックをセーブされて失敗したかに思われたものの、GKの足がラインを踏んでいなかったとして蹴り直しに。これをしっかりと沈め、土壇場での決勝ゴールにつなげた。

『Relevo』は「ロベルト・レヴァンドフスキは、PKの助走時にジャンプをするルーティンで知られており、セルタ戦では一度失敗したにもかかわらずその手法を繰り返した」と、ベテランFWの“こだわり”について言及した。

また、同メディアは「バルサのユニフォームを着たレヴァンドフスキのPKは、すべて同じ手法で蹴られている」と分析。一方、「彼はキャリアを通じて常にその手法でPKを蹴ってきたわけではない」と伝えた。

『Relevo』によると、レヴァンドフスキがPKの助走時にジャンプを組み込むようになったのは、バイエルン・ミュンヘンに在籍していた2016年のこと。同年5月のインゴルシュタット戦で、レヴァンドフスキは初めて助走にジャンプを取り入れ、PKを蹴ったという。当時、レヴァンドフスキはチームを率いていたペップ・グアルディオラ監督から第一PKキッカーとしてみなされていなかったものの、何カ月もかけてPK技術を磨き、最終的に助走時のジャンプへと辿り着いた模様だ。

実際に、レヴァンドフスキのようなPKの蹴り方をする選手はほかにもおり、スペイン代表FWミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)、イタリア代表MFジョルジーニョ(アーセナル)、ブラジル代表FWネイマール(アル・ヒラル)らが該当する。

一度PKを失敗すると、以後は蹴り方に異なるエッセンスを加える選手も少なくないが、レヴァンドフスキはセルタ戦で立て続けに慣れ親しんだ手法でPKを蹴り、ゴールに結びつけた。なお、セルタ戦の2ゴールによってバルセロナでのゴール数を『50』に伸ばしたレヴァンドフスキは、元フランス代表FWティエリ・アンリ氏が同クラブ在籍時に残した記録(49ゴール)を超えた。

© 株式会社SPOTV JAPAN