GEZANのフロントマン、マヒトゥ・ザ・ピーポー初監督作は青春映画

オルタナティブロックバンドGEZANのフロントマンとして音楽活動をしながら、小説執筆や映画出演、フリーフェスや反戦デモの主催等多彩な才能を秘めるマヒトゥ・ザ・ピーポー。彼の初監督となる『i ai(アイアイ)』が3月8日(金)から公開される。

マヒト監督の実体験をもとに、主人公のバンドマン・コウと、コウが憧れるヒー兄、そして仲間たちが音楽と共に過ごした日々、出会いと別れ、彼らが体感した青春の日々を実力派俳優らが演じ、さらにカルチャー界の重鎮たちが集結して芸術的で深みのある作品として仕上がった。

▲『i ai(アイアイ)』 ©STUDIO BLUE

3,500人から抜擢された主人公コウ役は富田健太郎

唯一無二の世界を作り上げるマヒトゥ・ザ・ピーポーが初監督を務め、第35回東京国際映画祭<アジアの未来部門>にも正式出品された本作は、マヒト監督の実体験をもとに主人公のバンドマン・コウと、コウが憧れるヒー兄、そして仲間たちが音楽と共に過ごした日々、出会いと別れ、彼らの切実な時間が綴られていく。

主人公コウ役には、応募数3,500人の大規模オーディションから抜擢された新星・富田健太郎。そして主人公の人生に影響を与え、カリスマ的な存在感を放つヒー兄役には、映画だけでなく舞台やダンサーとしても活躍する森山未來。

さらに、コウとヒー兄を取り巻く個性豊かな登場人物たちに、さとうほなみ、堀家一希、永山瑛太、小泉今日子、吹越満ら多彩な実力派が顔をそろえている。

マヒト監督の紡ぐ“詩”と、キーカラーでもある“赤”が象徴的に使われ、寺山修司を彷彿させる独特の映像美が融合した本作。この純文学的な味わいの作品を撮影カメラマンとして支えたのは、木村伊兵衛写真賞受賞の写真家・佐内正史。

そして、美術に佐々木尚、衣装に宮本まさ江、劇中画に新井英樹など、監督の思いに共鳴したカルチャー界の重鎮たちが集結。また、ヒー兄がフロントマンを務める劇中バンドのライブシーンで、実際の演奏を担うのは、監督をはじめとするGEZANのメンバーたち。ライブハウスの混沌と狂乱が臨場感たっぷりに描かれる。

<コメント>
マヒトゥ・ザ・ピーポー(本作監督・脚本・音楽)

今朝目覚めたら窓からの光が春だった。長袖もそのうち終わりかな? 久しぶりにクローゼットをあけたらi aiの撮影の時に着てた半袖のシャツが目につく。手に取ると海の匂いがした気がして胸が締め付けられた。映画の魔法に当てられ、佐内さんと滑空した街がフィルムに焼き付いてる。ポスターを見るたびに海と空の匂いを思い出すんだろうな。わたしの体に閉じ込めてた記憶が喜んでる。自由な世界に羽ばたくことを。

▲『i ai(アイアイ)』 ©STUDIO BLUE

公開に先立ち、2月20日(火)に都内で先行上映イベントの開催も決定。マヒト監督が登壇のアフタートークが行われる予定。チケットは、2月15日より販売開始される。映画『i ai』は、3月8日(金)より渋谷ホワイトシネクイントなど全国で公開予定。


▲『i ai(アイアイ)』 ©STUDIO BLUE

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