【豆知識】二十四節気「雨水」とは

【豆知識】二十四節気「雨水」とは

二十四節気「雨水」の伝統行事や習慣を描いたイラスト。(北京=新華社配信/魏欣悦)

 【新華社北京2月19日】19日は二十四節気の2番目、「雨水」に当たる。空から降る雪が雨に変わり、雨量が多くなることを表す。中国各地で気温が上がるが、寒暖差が激しく、1年のうちで冷え込む日が最も多い時期の一つ。特に抵抗力の弱い高齢者や子どもは、「雨水」の前後は暖かくして体を冷やさないようにしなければならない。

【豆知識】二十四節気「雨水」とは

湖南省永州市道県東門街道高車村のビニールハウスで整地作業をする村民。(2023年2月14日撮影、永州=新華社配信/何紅福)

 ▽春の耕作

 「春の雨は貴きこと油のごとし」ということわざがあるように、この時期に降る雨は作物の生育にとって特に重要となり、各地で次々と春耕の時期を迎える。見渡すと畑にはハウスが並び、土の匂いと一緒に新鮮な果物の香りが満ちている。農家の人たちは熟した野菜や果物を収穫、計量、包装、輸送し、産地からライブ配信で質の高い農産物をPRする様子が見られる。

【豆知識】二十四節気「雨水」とは

広西チワン族自治区竜勝各族自治県平等鎮広南村のトン族の人々が、鼓楼の前で「闘牛」の行事を行っている。(2018年2月4日撮影、竜勝=新華社記者/劉教清)

 ▽ツバメが巣に戻る

 気候が暖かくなり、ガンが群れをなして北方の生息地に戻る。ツバメが家の中や軒下に泥で巣を作り始める。

 ▽牛打架

 中国貴州省黔東南(けんとうなん)ミャオ族トン族自治州苗郷侗寨では毎年「雨水」の前後に、「牛打架(闘牛)」と呼ばれる伝統行事が行われる。調和を求める少数民族の素朴な文化の一つで、賞や順位はなく、村の名誉と誇りのために行われる。

© 新華社