フェラーリ、ハイパーカー『499P』の2024年カラーリングを発表。デビューイヤーはル・マンで優勝

 フェラーリは2月18日、昨年に引き続きWEC世界耐久選手権のハイパーカーカラスに投入される『フェラーリ499P』2台の2024年カラーリングを初公開した。このクルマは、昨季2023年のル・マン24時間レース総合優勝チームであるフェラーリAFコルセによって運営される。

 WECの2024年シーズンは3月2日(土)にカタールで開幕戦を迎える。既報のとおり、同ラウンドには19台のハイパーカーを含む計37台がグリッドに並ぶ予定だが、そのうちの2台がフェラーリのワークスカーである50号車と51号車フェラーリ499Pのペアだ。

 フェラーリのワークスドライバー6名が乗り込むこれらのマシンの新しいカラーリングは、エンツォ・フェラーリ生誕記念日(1898年2月18日)に合わせて発表されている。2年目のマシンカラーリングもフェラーリらしいレッドを基調とし、同ブランド伝統のジャッロ・モデナ・イエローが組み合わされた。

 2024年仕様ではこのイエローの割合が増しており、コクピット周辺とリヤフェンダーの下部がジャッロ・モデナに彩られたほか、さらにシャークフィンと呼ばれるエンジンフードにも同色のラインが入っている。この新リバリーについてフェラーリは、「車体とコクピットをふたつのカラーブロックで強調し流れるような構成のリズムを生み出すこと、そしてふたつの色相をブレンドすることで表面のジオメトリーのラインと立体感を強調した」と説明している。

 来月2日に決勝レースが行われるカタール1812kmを皮切りに、地元イタリアでの第2戦イモラ、2連覇を目指すル・マン、重要市場であるアメリカや日本を含む全8戦で争われるWECの最高峰カテゴリーで存在感を示すフェラーリAFコルセ。ライバルメーカーが増加し、計9社となる今季のハイパーカークラスでも同チームは体制を維持し、50号車をアントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン組に、51号車はル・マンウイナーとなったアレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ組に託してシーズンを戦っていく。

 なお、今回はフェラーリAFコルセが走らせるマシンのリバリーが発表されたのみで、AFコルセのバナーの下でシリーズにデビューする3台目の499P(ロバート・クビサ/イェーフェイ・イェ/ロバート・シュワルツマン組)のマシンカラーリングはまだ明らかにされていない。

50号車フェラーリ499Pと同マシンをドライブするアントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン
51号車フェラーリ499Pを駆るアレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセが2024年シーズンのWECで走らせる『フェラーリ499P』

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