「ずっと前から続いているのが、今聞けることがすごく幸せ」 三津厳島神社の神主が小学校で雅楽の出前授業

八幡浜市の魚市場で、恒例の「十日えびす」が行われ、関係者が今年の豊漁や航海の安全を祈願しました。

八幡浜市の十日えびすは旧暦1月10日に行われる伝統行事で、けさは関係者が神事を行い今年の豊漁などを祈願したあと、「えびす像」を係留されたトロール船から海に投げ込みました。

そして乗組員の伊藤祐也さんがふんどし姿で水温15・1度の冷たい海に飛び込み「えびす像」を拾い上げていました。

(昭和水産 伊藤祐也さん)
「(海の中は)あんまり体感したことないような寒さでしたね。今年の豊漁と安全航海を願って飛び込みましたお風呂に入りたいですね、とりあえず、寒いんで」

海水で清められたえびす像は、今年も航海の安全や市場の繁栄を見守ります。日本伝統の音楽を知ってもらおうと、三津厳島神社の神主による「雅楽」の出前授業が愛媛県松山市内の小学校で行われ、子どもたちがその魅力に触れました。

この出前授業は、三津厳島神社の神主たちが毎年開いているもので、19日は松山市立宮前小学校の6年生およそ100人が参加しました。

授業では雅楽の歴史のほか、笙や篳篥などといった楽器の役割や音の鳴らし方などが紹介されました。

(神主)
「小さな穴を指で5、6本おさえて、吹き口より息を入れたり出したりすることによって音が出ます」

また雅楽独特のテンポの取り方に挑戦した子どもたち。伝統の音色に生で触れ、存分にその魅力を感じている様子でした。

(児童)
「きょう初めて見た楽器ばっかりだったので、楽器の名前とか種類とか、いろんなことを学べました」

(児童)
「ずっと前から続いているのが、今聞けることがすごく幸せだと思いました」

指導にあたった神主のひとりは、「授業を通して伝統的な音色やメロディに触れ、雅楽を楽しんでもらえれば」と話していました。

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