巨人が変革の予感? 「新戦力」台頭で競争激化、チームに活気

巨人が新戦力たちの活躍で、チーム内の競争が熾烈になっている。

2024年2月18日の練習試合・サムスン戦では「9番・指名打者」で先発出場したドラフト3位の佐々木俊輔が猛打賞5打点の大暴れ。2回に勝ち越しの中前適時打、5回に相手の失策を誘う犠打で出塁すると、6回に右翼線を襲う2点適時三塁打、8回も2点中前適時打と止まらない。同戦ではドラフト4位の泉口友汰の活躍も光った。「8番・三塁」で出場すると、2回に中前打で出塁して二盗に成功。佐々木の適時打で本塁に生還すると、5回は7球粘って四球で出塁、9回2死一、三塁の好機では左中間に2点適時三塁打を放った。

23年は「閉塞感」、24年は「実績関係なくどんどんチャンスを与えられている」

投手で猛アピールしているのが、ドラフト5位左腕の又木鉄平。7日のシート打撃では無死二塁、カウント1ボール1ストライクという設定で6選手から4三振を奪い、岡本和真をチェンジアップで遊飛に仕留めた。11日の紅白戦は1死2、3塁のピンチを作ったが後続を切り抜けて無失点。18日のサムスン戦も2回1失点とまずまずの投球だった。

ドラフト2位の森田駿哉は左肘の炎症で13日から故障班に合流したが、ドラフト1位右腕の西舘勇陽も順調な仕上がりを見せている。頼もしいのは新人だけではない。ソフトバンクからトレードで移籍した高橋礼、泉圭輔、元オリックスの近藤大亮、元阪神の馬場皐輔、ケラーも開幕に向けてギアを上げている。

「投手も野手も新戦力の台頭が目立つ。特に救援陣はガラッと陣容が変わるのでは。23年までの巨人は閉塞感を感じたが、24年は実績関係なくどんどんチャンスを与えられている。チームが活気であふれていますし、変革の予感が漂います」(スポーツ紙デスク)

実戦を重ねて、本番モードになっていく。V奪回に向け、孝行息子たちが一人でも多く現れてほしい。(中町顕吾)

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