救急車2台 指定受けずに緊急走行 岡山市消防局、県へ届け出失念

岡山市役所

 岡山市消防局は19日、市内の消防署に新しく配備された救急車2台が、緊急車両の指定を受けていない状態で、サイレンを鳴らすなど緊急走行をしていたと発表した。県公安委員会への届け出を失念したという。救急出動体制への影響はないとしている。

 市消防局によると、南消防署(南区浦安南町)と西消防署高松出張所(北区高松原古才)の各1台。南消防署は14日、高松出張所は16日に運用を始め、指定を受けないまま計17件の救急出動に当たった。

 今月16日、警防課職員が車両の書類を確認している際、未届けに気付いた。代替車両を使った運用に切り替えるとともに、指定を受けない緊急走行は道交法違反に当たるとして岡山西署に届け出た。

 警防課は「管理体制が不十分だった。車両更新の際は複数で必要書類をチェックするなど再発防止に努める」としている。

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