欧州移籍前に5つの主要タイトルを獲得…柴崎岳が語る“鹿島の一員であること”「勝利の追求は練習のワンプレーから」

鹿島アントラーズをけん引する柴崎岳(31)[写真:©超ワールドサッカー]

19日、Jリーグが23日の2024シーズン開幕を控えて都内でPRイベントを開き、各クラブの選手が意気込みを語った。

鹿島アントラーズはJ1リーグ第1節(23日)で名古屋グランパスと敵地・豊田スタジアムにて対戦。今回チームを代表して登壇したのは、日本代表として2度のワールドカップ(W杯)を経験したベテランMF柴崎岳(31)だ。

Jリーグ30年史で最多の国内主要タイトル獲得を誇る鹿島だが、2018年にAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制して以降、栄冠から遠ざかる。欧州移籍前に鹿島で5つの主要タイトル(※1)を獲得し、昨季途中に帰ってきた柴崎は、「鹿島の一員である難しさ」を理解する。

(※1)J1リーグ(2016)、YBCルヴァンカップ(2011・2012・2015)、天皇杯(2016)

「中(鹿島)にいれば常にプレッシャーがあります。だからこそ、全員が『何かを変えよう』と手を替え品を替え、少しでも良い方向へことを運びたいと試行錯誤してきたと思います」

「それでも結果がついてこないと『ダメだった』と言われるわけですが、結局変化を起こせるのも中にいる人間だけですので、チャレンジし続けないと、何かを掴むことはできません。手を止めたら可能性が消えてしまいます」

「タイトル獲得への挑戦を義務付けられている鹿島だからこそ、他のどこよりも日常を大切にしたい。勝利の追求は、練習でのワンプレーから始まります。そうすれば自ずと掴めるものがあると信じています」

青森山田高校時代から名を馳せた柴崎も、気づけば今年で32歳に。チームメイトに意識を傾ける機会も増えたようだ。

「全選手が良いパフォーマンスを見せないと、良いシーズンは送れないと思います。11人だけではダメだし、17〜18人だけでももちろんダメ。僕からも皆に声がけしていきたいし、話をしたいなと。チーム全体のパフォーマンスに直結する要素だと思っています」

「自分が培ってきた経験値を出したいですね。決して一方通行になってはいけませんが、対話し、改善し、チームが良い方向へ向かうよう努めていきます」

いざ、2016シーズン以来8年ぶりのJ1制覇へ、柴崎がけん引する鹿島の2024シーズンが幕を開ける。

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