天理市オーガニックビレッジ計画 福住の「里山三年晩茶」をお披露目

自然と調和し、循環型の地域づくりをめざす天理市の福住町で、耕作放棄された茶畑から新たな商品が誕生しました。

こちらが、「里山三年晩茶」の粉末です。

福住町は天理市の東部、大和高原の一角に位置し、古くから茶の栽培が盛んに行われていましたが、高齢化や過疎化により、茶畑は相次いで耕作放棄の状態になったといいます。こうした状況を逆手に取ろうと、地元の人たちが、伸び放題となったお茶の木々を資源として捉え、それらを収穫して商品化しようという取り組みが進められてきました。茶葉も枝も花も実も活かすプロジェクト。そうした中で生まれたのが「里山三年晩茶」で、19日のお披露目会には近畿農政局や県の担当者をはじめ、県内の飲食、観光関係者らが招かれ、香ばしく深みのあるお茶や、茶葉を材料にしたお菓子やピザなどを味わいました。

天理市 総合政策課 浦久保大樹さん

「福住のまちづくりをまずはお茶から、お茶の復活から始めようというプロジェクトです。生活全体をオーガニックな暮らしのまちにしていこうという取り組みで、どんどん広がっていって、天理の盆地の部分とも一緒に取り組んでいけるような形になればいいなと思います。」

市では「里山三年晩茶」の商品化を足掛かりに、自然との共生や教育との連携などを通じた地域の活性化や地域資源の活用を広めていく方針です。

© 奈良テレビ放送株式会社