青森県内のスギ花粉、今年は「やや多い」 3月に飛散本格化か

 本格的な花粉飛散シーズンを前に、青森県花粉情報研究会(事務局・弘前大学)は19日、今年は県内5地域全てでスギ花粉がやや多いとの予測を発表した。1月後半の気温が高く、雪も少なかったことから、2月12日に飛散を初観測した地域もあり、3月上旬には全県で始まる見込み。

 樹木医が県内各地のスギ林で雄花のつき具合を調べた。飛散は弘前市で2月12日、八戸市とむつ市では13日に初めて観測した。

 しかし2月に入り降雪や気温低下があり、多くの地域で飛散はまだ始まっていない。気温が上がる3月上旬には全県で飛散が始まり、地域によっては本格的な飛散開始となる可能性がある。

 弘前大学大学院医学研究科の高畑淳子講師(耳鼻咽喉科・頭頸=とうけい=部外科学講座)は「花粉症の症状は新型コロナと見分けがつきにくく、周囲を心配させる。症状が強く出る人は早めの対策を勧めたい」と話した。

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