『高知龍馬マラソン2024』8300人が早春の土佐路を駆け抜ける! ①青学選手が優勝!白熱のレース展開【高知】

高知県内最大の市民マラソン大会「高知龍馬マラソン」が2月18日に開かれ、8300人あまりのランナーが早春の土佐路を駆け抜けました。

ランナーたちは、沿道からの声援を力に変えてフィニッシュ会場を目指しました。

18日午前7時半。高知市の城西公園には、高知龍馬マラソンに参加するランナーたちが続々と集まり、スタッフに荷物を預けました。

今年で10回目の節目となった高知龍馬マラソン。今回はフルマラソンの部に9315人がエントリーし、このうち8395人がそれぞれの思いを胸にフィニッシュ会場を目指します。

午前9時にランナーたちは県庁前をスタート。普段は電車や車が行き交う高知市のメーンストリートは、カラフルなウエアに身を包んだランナーたちで埋め尽くされました。

今回は、新型コロナの5類移行で4年ぶりに感染対策などの制限がない通常開催となり、マスクなしでの声出し応援が可能となりました。

沿道からの声援をひときわ受けたのは、高知合宿の集大成として大会に参加した、今年の箱根駅伝優勝校・青山学院大学陸上競技部の選手たちです。

レースは、中盤から4人が先頭集団を形成する展開に。30キロ近くになると、2014年の大会優勝者、高知市の山﨑竹丸選手と100キロレースで世界2位の実績を持つ東京から初参戦した行場竹彦選手の2人による競り合いとなります。

38キロあたりから山﨑選手のペースが落ち始め、行場選手が抜け出します。一方、2人の後ろにはレースの途中までペースを抑えていた、青学・陸上競技部の塩出翔太選手が猛追してきました。そして、残り1キロ。塩出選手が、ついにトップを捉えます。今年の箱根駅伝8区で区間賞を獲った力強い走りを早春の土佐路でも披露した塩出選手。

塩出選手は2時間19分20秒で初優勝を果たしました。

一方女子は、香港のリアン・セゾ選手が2時間53分4秒で初優勝。リアン選手は順位に関係ないゲストランナーとして大会に参加していましたが、一般での登録もしていたため順位に含まれることになりました。

フルマラソンに先立って行われたのがファンランです。車いすの人や小学生から18歳未満の人が対象で、今年は307人が参加しました。

開会式では、ファンランの応援を担当する元プロレスラーの武藤敬司さんがお馴染みの決めポーズでエールを送りました。

午前8時40分に県庁前をスタート。参加した人たちは、電車通りから帯屋町アーケードまでの1.4キロのコースを駆け抜けました。

高知市の二宮琉太朗くん(9歳)。ダウン症に加えて、すねから下にまひがあります。4歳から車いすを利用し、今回初めて参加したファンランも自力で完走しました。

18日は日中、季節外れの暑さとなる中、ランナーたちは沿道の人たちの後押しを受けて42.195キロを駆け抜けました。

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