朝日新聞主催「第28回手塚治虫文化賞」マンガ賞ノミネート作品発表 選考前の得票数は『推しの子』が最多

朝日新聞社主催の「第28回手塚治虫文化賞」マンガ大賞において、最終候補作に10作品がノミネートされた。これらの作品は2023年に刊行・発表されたマンガ作品で、最終選考委員会を経て4月下旬に、朝日新聞朝刊と朝日新聞デジタル、プレスリリース等で、新生賞、短編賞、特別賞と共に発表する予定だ。贈呈式は6月6日に朝日新聞東京本社にて開催を予定している。

【画像】ノミネート全10作品の書影

手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、手塚プロダクションの協力を得て朝日新聞社が1997年に創設された表彰企画。年間を通じて最も優れた作品に贈るマンガ大賞のほか、新生賞、短編賞、特別賞があり、鉄腕アトム像(横山宏氏作)と賞金が贈呈される。

最終候補作には
『違国日記』(ヤマシタトモコ、祥伝社)
『【推しの子】』(赤坂アカ×横槍メンゴ、集英社)
『神田ごくら町職人ばなし』(坂上暁仁、リイド社)
『サターンリターン』(鳥飼茜、小学館)
『環と周』(よしながふみ、集英社)
『血の轍』(押見修造、小学館)
『ツユクサナツコの一生』(益田ミリ、新潮社)
『東京ヒゴロ』(松本大洋、小学館)
『プリニウス』(ヤマザキマリとり・みき、新潮社)
『ぼっち死の館』(齋藤なずな、小学館)
が並ぶ。

選考は7名の社外選考委員による投票と、マンガ関係者や書店員、一般からの推薦をもとに行われており、推薦による総得票1位は『【推しの子】』であることも発表されている。

また、これから最終選考を行うにあたり、マンガ大賞の予想投票企画の実施も決定。どの候補作がマンガ大賞に輝くかを予想するもので、大賞受賞作品に投票した方の中から抽選で50名に第28回記念ピンバッジ「火の鳥」(限定、非売品)をプレゼントする。投票は応募サイトから行うことができ、3月31日まで受付中。

© 合同会社サブカル通信社