フーシ派が攻撃の貨物船、沈没の恐れも 乗組員は救助

[カイロ 19日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派は19日、アデン湾で貨物船を攻撃し、同船は沈没の恐れがあると発表した。

フーシ派のサレア軍事報道官は声明で、同船はひどく損傷しているが、乗組員は無事と明かした。警備会社LSS-SAPUによると、同船には2発のミサイルが命中した。乗組員は別の民間船舶に救助され、ジブチへ向かったという。

民間警備会社アンブリーによると、同船はベリーズ船籍で英国で登録され、レバノン企業が運航している。18日にイエメン沖のバブ・エル・マンデブ海峡で攻撃を受けた。

アラブ首長国連邦のホールファカンからブルガリアのバルナへ向かっていたという。

これまでのところ、紅海での攻撃による船舶の沈没や乗組員の死亡事例はない。

この直後、ギリシャ船籍で米企業が保有するばら積み貨物船(乗組員23人)が2度のミサイル攻撃を受けた。窓ガラスが破損したものの、乗組員にけがはなかった。同船はアルゼンチンからアデンへ穀物を運搬していた。

またフーシ派はイエメン西部の港湾都市ホデイダで米軍の無人偵察機を撃墜したとしている。

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