欧州委員長、続投の意向表明 コロナ禍対応などの実績を強調

19日、ベルリンで記者会見するEUのフォンデアライエン欧州委員長(ロイター=共同)

 【ミュンヘン共同】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長(65)は19日、ドイツの首都ベルリンで記者会見し、2期目続投を目指す意向を表明した。「欧州の民主主義と価値観を守る」と述べ、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻など、相次ぐ危機に迅速に対処した実績を強調。今後は環境規制に反発する農家や、EU懐疑派への対応が課題となる。

 EU行政府の欧州委員会を率いる欧州委員長は、欧州理事会が6月の欧州議会選を踏まえて提案し、欧州議会が多数決で承認する。

 フォンデアライエン氏はドイツ国籍だが、ベルギーのブリュッセル生まれ。ドイツ初の女性国防相を経て19年に欧州委員長に就任した。

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