〔能登半島地震〕断水・停電復旧状況の推移(2月19日現在)

By 大脇 桂

2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、北陸地方の広い範囲で大規模な断水や停電が発生しました。今回の災害では、停電は一時最大で約4万8930軒、断水は一時最大で約11万7000軒となり、停電よりも断水の軒数の方が多いという特徴がみられます。(レスキューナウまとめ)

2月19日現在
・停電は、今回の災害による停電の最大値から97.8%が復旧しています。復旧のペースは落ちていますが、停電が継続しているすべての市町村で復旧が進んでいます。2月中にはおおむね復旧できる可能性があります。

・断水は、今回の災害による断水の最大値から79.7%が復旧しています。珠洲市の断水の復旧がはじまりました。継続していくのか注目されます。震災から50日目で復旧がはじまっていない市町村はなくなりました。10日以降、復旧のペースが加速しています。

・石川県と国は、県内外への2次避難を推奨してきました。2次避難先は3月上旬から3月末ごろまでとされ、県は仮設住宅や公営住宅などの今後の住居に関する説明をはじめています。武見厚労相は3月末までに9割強が復旧するとの見通しを発表しています。自治体は遅いところでは4月以降になるとしています。復旧が進んだ被災地と進んでいない被災地の二極化が起きています。

2024能登半島地震断水グラフ2/19
2024能登半島地震断水2/19
2024能登半島地震停電グラフ2/19
2024能登半島地震停電2/19

令和6年能登半島地震から1か月

【参考】東日本大震災(2011年) ライフライン被害の推移

【参考】〔2022年台風15号〕静岡市清水区の断水復旧状況の推移(2022/9/23~10/1)

【参考】〔千葉大規模停電〕復旧状況の推移(2019/9/9~9/24)

【参考】北海道胆振東部地震の際の停電の復旧状況(2018/9/6~9/13)

※ライフラインのデータは、厚生労働省、石川県、北陸電力、自治体の発表をレスキューナウが集計したものを利用しています。いずれも発表当時のものです。

※情報は発信時点のもので、最新の状況と異なる場合があります。

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