新NISAで購入したい、2月が権利確定日の銘柄をチョイス

2024年1月に新NISAがスタートし、日経平均株価が1989年12月29日の大納会でつけた、過去最高の3万8915.87円に迫るなど、日本の株式市場が盛り上がっています。こうしたなか、これまで投資の経験がなかった人でも株式投資に興味を持ちはじめているのではないでしょうか。

とはいえ、新NISAで1年間に投資できる額には上限があり、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円、合わせて360万円となっています。

限られた投資枠のなかで、どの銘柄を購入するかは慎重に検討したいものです。配当金額だけでなく、株主優待の有無や内容も、投資する銘柄を選択するうえでの重要なポイントになります。NISA制度を利用すると節税効果があるため、個人投資家は高配当株や株主優待株などを選んで、長期保有によって配当金や株主優待を安定的に受け取ったり、株価の変動に左右されずに投資を続けたりするメリットを享受したいと考える傾向があるようです。

株主優待とは、企業が株主に対して提供する特典のことで、日本の企業では自社商品やサービスの割引クーポンなど、さまざまな形がみられます。

株主優待を受けるには、権利確定日と呼ばれる日に株式を保有している必要があります。権利確定日は、企業によって異なりますので、事前に必ず調べておきましょう。

今回は「4℃」「Canal 4℃」「4℃ BRIDAL」、2023年11月にデビューした「KAKERA」など、女性向けのジュエリー販売を中心に、アパレル事業との2本柱で事業展開する4℃ホールディングス（8008）について、同社の概要などとともに、株主優待の内容を取り上げます。

4℃ホールディングスでは、毎年2月末時点で株式を保有している株主に対して、所有する株式数に応じて、グループ各社で利用できる「株主優待券」、4℃オリジナルQUOカード（500円分、100株以上）、自社グループ商品（毎年変更）、日本水フォーラムへの寄付の中からいずれか希望の品を贈呈しています。

※編集部注：外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

4℃ホールディングスの会社概要

それでは、4℃ホールディングスの事業内容をみていきましょう。

4℃ホールディングスの特徴

4℃ホールディングスの特徴は以下の通りです。

株式会社エフ・ディ・シィ・プロ ダクツ：ブランドSPA機能をもち、主力の「4℃」を 中心にジュエリー事業を展開

株式会社 アスティ：アパレル・バッグ分野での企画・製造・販売を展開

株式会社アージュ：西日本を中心にファッション分野でリテール事業を展開

4℃ホールディングスの主なブランド

4℃ホールディングスが展開する主なジュエリーブランドとそれぞれの特徴についてみていきましょう。

参考までに4℃とCanal ４℃のこの春の新商品を紹介します。

※ご紹介した商品は品切れの場合もございます。ご了承ください。

※ご紹介した商品は品切れの場合もございます。ご了承ください。

4℃ホールディングスの直近業績と通期予想

株式への投資を判断するには、業績の確認が欠かせません。さっそく4℃ホールディングスが2024年1月9日に発表している、2024年2月期第3四半期（2023年3月〜2023年11月）の連結業績についてみていきましょう。

2024年2月期第3四半期累計の連結業績

アパレル事業が好調で増収増益となりました。ジュエリー事業ではブライダル店舗の集約により減収となったものの、ファッションジュエリーでECチャネルが2ケタ伸長となるなどし、増益となっています。

次に、2024年2月期通期（2023年3月〜2024年2月）の連結業績予想を確認します。

2024年2月期通期の業績予想

4℃ホールディングスでは、ファッションジュエリーやデイリーファッション「パレット」の売上拡大などの重点施策を進めることで、 2024年2月期通期の業績は前期比で増収増益を予想しています。2024年2月期の年間配当金額は、1株当たり41.5円（期末配当）と、期初見通しから変更はありません。

株主優待は5000株以上保有で最大1万5000円分の優待券など

最後に4℃ホールディングスの株主優待の内容をみていきましょう。

4℃ホールディングスの株主優待は保有株数に応じて4種類あります。

なお、4℃ホールディングスの株主優待を受けたい場合、直近は2024年2月27日までに株式を購入する必要があります。

500株以上の保有から選べるCanal 4℃もしくは4℃のジュエリーは、同社が指定する商品となり、毎年変更になります。2023年2月末時点のものとして、500株以上がイヤーカフ、1000株以上がブレスレット、3000株以上と5000株以上はネックレスが、それぞれ同社のホームページ上で紹介されています。

なお、寄付金は４℃ホールディングス名義でまとめて寄付するため、株主自身の寄付金控除対象にはなりません。

株主優待券の利用方法

優待券は同社ブランドの商品購入の際に使うことができます。優待券は、4℃ホールディングスが展開する日本国内の優待券利用可能店舗（詳細は4℃ホールディングスのホームページに記載があります）とオンラインショップ「4℃ JEWELRY ONLINE SHOP」「4℃ブライダル公式サイト」で利用できます。

オンラインショップで株主優待を利用する際は、対象サイトで購入後、送られてきた「株主優待券ご利用票」に必要事項を記入し、「株主優待券ご利用票」と「購入商品の証明書類」、「必要な枚数の株主優待券」を同社が指定する宛先に送付します。

詳しい利用方法は4℃ホールディングスのホームページ「当社グループ オンラインショップの株主優待券ご利用方法」に掲載されていますので、チェックしてみてください。

以上、4℃ホールディングスの事業や業績、株主優待について紹介しました。

まとめ

4℃ホールディングスの株主優待は優待券からQUOカード、自社製品、寄付と、幅広いラインナップがそろっています。株主優待を受けるには、直近は2024年2月27日までに株式を購入する必要があります。2024年2月期通期の業績は前期比で増収増益の見通しとなっています。

クリスマスのホリデーシーズンにはなにかと話題になる「4℃」ブランドのジュエリー。2月の権利確定日までに株を購入、優待券をゲットして、クリスマスや誕生日などに自分へのご褒美として、お気に入りのジュエリーを購入するのに利用してみてはいかがでしょうか。大切なひとへのプレゼントの予算をランクアップするのに活用するのもいいですね。うまく使えばワンランク上のジュエリーが買えてしまうわけです。もちろん、500株以上購入してCanal 4℃や4℃のジュエリーを選んで、自身で身に着けるもよし、贈りものにするもよし、です。

残念ながら今からの購入では、今年のホワイトデーのお返し向けのジュエリーや優待券の入手は間に合いませんが、早いうちからしっかり準備すれば、来年のホワイトデーにはCanal ４℃や4℃のジュエリーを、バレンタインのお返しとしてプレゼントできるかもしれませんね。

新NISAのスタートをきっかけに投資を検討している初心者の方をはじめ、株式投資の銘柄選択に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

参考資料