使用済み太陽光パネルから抽出したガラスを工芸用に販売へ/岡山・西粟倉村の産学官組織「PVリボーン協会」が会見【岡山】

使用済み太陽光パネルの再生を目指している岡山県西粟倉村のPVリボーン協会は2月19日、ガラス工芸作家らに向け、使用済みパネルから抽出したガラスの販売を開始したと発表しました。
この日、岡山市内で開かれた会見では、透明度の高いガラス製のコップや皿など、全て使用済みの太陽光パネルから抽出されたガラスを使用して作られた作品が披露されました。
産学官で組織するPVリボーン協会の中に、新見ソーラーカンパニー(新見市)の熱分解処理によって抽出したガラスカレットを購入して、工芸作家らに販売するガラス部会を新たに設立。抽出したガラスを用いて製作された作品は「リボーングラス」というブランド名を使うことができます。
太陽光パネルから抽出したガラスは工業用で、一般的なガラスと比べて素材としてはやや固いそうですが、既存製品と同等の品質を持たせることが可能だということです。
ガラス工芸作家にとっては近年、原料となるガラスや電気代の高騰などコスト増が負担となっており、協会は既存のガラスよりも安価で提供する考えです。

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